アクティビティ:一般登山, カテゴリ:山での行動方法・知識
相談者:Y.S (女性/40代)
48歳、登山2年目の初級者です。1000mくらいの低山を月に一度くらいの頻度で、日帰りで楽しんでいます。装備や服装もだいぶ揃ってきたので、徐々にステップアップしたいなと思っていたところでしたので、GoALP 登山の教科書はありがたいです。
質問してもいいのでしたら、お願いします。
相方と2人で登りますが、相方は登りが平気下りが苦手、冷え性なので汗もほぼ出ないそうです。
反対に、私は登りが苦手下りは平気で、汗かきなので登りでは出過ぎる汗に悩まされるくらいです。
私が、もっと体力と登りを強化するのが目標ですが、登りは私が限界で、下りは相方が限界で、2人の歩くペースがつかめません。
なにか、目安に出来ることはありますでしょうか。
よろしくお願い致します。
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JMIA認定インストラクター
大津 洋介
大津 洋介
こんにちは。こぐま自然クラブの大津です。
ご夫婦で登山を楽しむ。いいことですね。登山の安全性の点からも良いことだと思います。
ご夫婦で登山を楽しむ。いいことですね。登山の安全性の点からも良いことだと思います。
お二人で歩くとき登山のペースが合わないとのご相談、個人々によって歩くペースが合わないのはしかたがないと思います。特に大人数の場合その状況が顕著になります。
登山はパーティーを組んだ時には一番弱いメンバーにペースをあわせるのが基本です。体力が弱い人が強くなるためにトレーニングをやることは必要ですが、それにも限界があり登山中にペースが合わなければ弱い人に合わせることが必要です。
山で弱い人が強い人にペースを合わせるのはたいへんなことです。こんな状況で歩き続ければバテたり、その結果事故を起こしたりする可能性が大きくなります。そんなことからご相談者ご夫婦の場合、登りは奥さまのペースに合わせ、下りはご主人のペースに合わせるように歩くようにしたらいかがでしょうか。強い人にとって弱い人はじっれったいと思うこともあるかもしれませんがちょっと我慢してみましょう。日頃お互いに階段の上り下りや歩くことを意識して体力が近づくようにしてください。
お二人で歩けることはすばらしいことです。私のクラブにもお二人で歩いて百名山を達成され80歳になってもお二人で歩かれています。今後もお二人で楽しく安全に登山して下さい。
解決相談者:Y.Sさん
大津さま
大変丁寧なご回答ありがとうございました。
弱い方に合わせる、という原則を再認識いたしました。
今後も二人で山登りを続けたいと思います。こぐま自然クラブのホームページも拝見させていただきますね。
登山の総合スキルを体系的に学びたい方必見!
当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?