「いいね!」すると登山に関する情報を受け取れます↓
松本 善行
私は20代半ば頃より、下山の度に膝が痛むようになり、酷くなってくると片足を引きずっての下山になるため、負荷が増えるもう一方の足も痛み出すという内容のものでした。もう大好きな山登りも満足に登れないのかと、かなり落ち込んでいた時期でした。
そして治療しようにも、下山後1日~2日程度で膝の痛みは全く消えてしまうため、心理的に整形外科で診てもらうという行動も起こしずらい状況でした。
(※ここで一口に「膝の痛み」と申しても人それぞれで、膝の内側なのか、お皿の上か下か、膝の外側かなど、人によって部位が分かれます。私の場合は両膝で、どちらも外側でした。)
そこで一般的な対策としての代表格である「膝の回りに筋肉をつける」ための筋トレを習慣としましたが、多少痛みが出にくくはなったものの、効果として満足するものではありませんでした。どうしたものかと悩みつつ山を続けているうち、下山時に痛みが出る山行と痛みが出ない山行とがあることに気が付き始めました。勿論、アップダウンの激しい、或は長い行程であればあるほど痛みが出やすいわけですが、殆ど同じ条件下でも痛みが出たり出なかったりがあるわけです。それが何の差なのかが最初はよくわかりませんでしたが、次第にわかるようになってきたのです。
その当時、基礎体力維持のためのジョギングを、断続的ながら始めた頃でもありました。また、ある山行では激しい下りに膝が痛んだものの、翌週の山行では全く症状が出なかったりと。
詰まるところ、自重による膝への負荷を与えることによって、長く間を空けさえしなければ、同じ負荷では膝が痛みにくいことに気が付いたわけです。上述したジョギングについては、アスファルトが膝への負荷となっていました。
一般的には、膝に悪いとされることは避けるべきだと思いますが、私の場合は、意図的に痛みが出始める程度に膝に負荷を与え、次回は同程度かそれ以上の負荷では痛みにくくなる、それを繰り返すことで、長くアップダウンの激しい縦走にも耐えうる膝を作ってゆく、というものでした。
それが現在まで、果たして正しい対処法だったのかはわかりません。今でも普段から膝への負荷(繰り返しますが筋トレではなく、自重による負荷)を怠っていると、何時の山行でも痛みは出ます。ただ、自分の膝が耐性的に今現在どういう状況下にあって、どの程度の山行レベルまで耐えうるかを常に認識出来ているということでは、膝の痛みと上手く付き合えているのかな、と思えるようになってはいます。
↓↓ あなたも気になることがあれば、気軽に聞いてみましょう! ↓↓
登山の総合スキルを体系的に学びたい方必見!
当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?
コメント
Comments are closed.