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栗山 祐哉
読図において一番大切なことは、地形図から地形を読み解く能力です。
これは数を熟すことでしか身につけることができません。
一般登山道においても、地形の変化がある度に地形図を取り出し、しっかりと現在地を予想する訓練を積んでいきましょう。特にピークやコル、尾根が突然フラットになる場所、谷間の開けた場所、沢の出合いなど、チェックポイントとなる場所では毎回必ず確認します。
その上で答え合わせとして、スマートフォンのGPSと照らし合わせてみるのも良いでしょう。
現在地から次に進むべき方向をコンパスでしっかりと合わるなど、コンパスの使い方もしっかりと身につけておく必要もあります。
その他細かいポイントに関しては講習で実地にてお伝えさせて頂いております。
ご参考にして頂ければ幸いです^_^
大津 洋介
自分のいる位置を予測するには、次のようなことをチェックしながら歩くことが必要です。
・等高線の形状から地形(ピーク、コル、尾根、谷など)の推測。
・人工物(三角点、鉄塔、建築物等)から推測。
・前に予測した地点から歩いた距離の推測。
山の計画時に必ず地形図を見渡し、ルートの地形を自分で想像してください。
実際に山に入ったときには休憩の時に必ず地形図(国土地理院1/25000地形図が良い)を確認して自分のいる位置を推測してみましょう。
帰ってきたら行く前の地形イメージと違った点や道間違えした場合はその理由などを復習してみましょう。
とにかく実際の山を歩いてこれの繰りかえし、徐々に「地形図を読む」ことが身につくと思っています。
読図をよく知っている経験者と歩くことが技術を覚える近道と思います。私のやっているこぐま自然クラブのプログラムでは必ず読図をやりながら歩いていますのでよろしければご参加ください。
後藤 真一
GPSやアプリも非常に便利ですが、諸氏の申しているとおり、まずは地形図の作り方、コンパスの使い方、そして現場と地形図のギャップの埋め合わせを数多く経験する必要があります。
『山と溪谷』9月号でも紹介させていただきましたが、道に迷って焦っているときでも冷静に地形図を見られるようビジュアル的に見やすい「地形図のカスタマイズ」をたとえ一般登山道を歩くときにも作って意識しながら歩いてみてはいかがでしょうか。
カスタマイズの手順は
①沢線を等高線の凹みが少しでもあれば終わるまで細かに記入する
②残った部分は尾根なので、尾根上のピークとコルをこれも細かに記入する
③等高線が混雑し、なおかつ平行な箇所、崖や岩場、ガレ場などの地形図上に示されているマーク、尾根がまるく扇状に広がった太った尾根箇所、尾根上の等高線が長細くなった痩せ尾根箇所、など危険箇所を黄色蛍光ペンなどで塗る
④山小屋や一般登山道、林道や道路などの人工物(いわゆる何かあったときの安全圏)には緑蛍光ペンを塗る
⑤地形的に現在位置が確認できそうなピーク、尾根の合流点(下りなら分派点)、尾根や沢が方向を大きく変えるポイントなどに目立つ赤色などで標高表示を入れる
です。
そしてメンバー全員が同じ物を持つようにします。各自バラバラのものを持ってきても情報共有ができないからです。
私もGPSやアナウンス付きのアプリは持っていますが、上記のやり方でどんなバリエーション尾根でも沢でもほぼ道に迷うことはありません。もちろんすぐにできるものでもないので慣れることが必要です。
上記方法でカスタマイズした地形図を添付してみますのでご参照ください。
添付写真1
一般登山道でも、今自分がどこにいるか常に予測しながら歩くことで読図の練習になることを理解しました。
また、そのためのチェックポイントなども丁寧に教えていただきありがとうございます。
とてもためになります!
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当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?
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