「いいね!」すると登山に関する情報を受け取れます↓
栗山 祐哉
ファーストエイドキットに入れるものは” 自分自身が確実に使えるもの ” です。
例えば医療従事者であれば万が一の際にできる事はいろいろあると思いますが、ファーストエイドに関する知識を全く有さない方であればできることはかなり限定されると思います。
わからないことはやるべきではありません。
しかしファーストエイドの知識は、学習すれば身につくものです。
まずはアウトドアにおけるファーストエイドの専門書を読み、しっかりと覚え、それに必要なものを用意されるのが良いかと思います。
まずは道具よりもスキルです!
その上で、最低限以下のものを用意しておくと安心でしょう。
経口薬
・下痢止め
・胃薬(セルベールなどの胃粘膜保護剤、ガスター10などの胃酸分泌抑制剤、キャベジンなどの消化酵素剤の3種)
・解熱鎮痛消炎剤(ロキソニンなど、効き目が強いものを推奨。胃粘膜保護剤と共に使用することを推奨)
・抗ヒスタミン剤(アレルギーを抑えます)
外用薬
・イソジン消毒液(傷が深い時のみ使用)
・抗菌軟膏(化膿の可能性がある外傷)
・ステロイド軟膏(虫刺されや植物による強い被れ。感染症リスクがある場合は抗菌軟膏を併用すること)
・目薬(一回ずつ使える小分けタイプで、抗菌剤入りのものを選択)
医療品、衛生品
・絆創膏(小さいものから大きいものまで、数種類を用意。一番出番が多い医療品です)
・包帯
・ガーゼ(滅菌ガーゼが理想)
・三角巾
・テーピングテープ(指用、足首用の2サイズを用意)
・シーネ(登山用にはサムスプリントレギュラーサイズを推奨)
・アルコール除菌シート(一回ずつ小分けになっているものを選択)
・保護グローブ(ラテックスフリーのものを推奨。数枚持つ)
・コンドーム(傷の保護に使用。ラテックスフリーのものを推奨)
・ハサミ(テープカット用にギザギザのついたタイプが好ましい)
・ピンセット、又は毛抜き
エマージェンシーツール
・ノコギリ(担架、松葉杖などを作る際に必要。小さなもので可)
・細引き(3mm×10m程度。かなり多用途に使用)
・プラティパス(低体温症対策に使用。お湯を入れ、お腹の上に乗せて深部加温を行う)
・エマージェンシーシート(要救助者ラッピング、焚き火の雨除けなどに使用)
・ライター(防水処理を施す。メタルマッチ、着火剤なども携行すると尚良い)
・ゴミ袋(血液で汚れたものを入れたり、保温、防水、水汲みなどに活用)
などを一つにまとめて携行しています。
その他エマージェンシー装備として、日帰りでもツェルト、マット、寝袋、バーナー、ポータブルバッテリーなどを持ち歩いておりますが、これは職業登山者だからと言うこともあり、必ず必要なわけでもありません。
時期や状況を見て判断しましょう。(ツェルトやポータブルバッテリーくらいはいつも持ち歩くべきとは思いますが。)
但し上記しましたように、自分自身がしっかりと使い方を把握しているものに限りましょう。
使い方もわからないのに持ち歩くのは無駄となりますし、間違えた使い方はむしろリスクを増す場合があります。
そのあたりも十分に考慮し、ご用意頂く事が大切です。
ファーストエイドキットを買う前に、まずはその専門書を購入し、読んでみましょう!
その上で理解できる項目に必要なものだけを揃え、万が一に備えましょう。
ご参考にして頂ければ幸いです。
↓↓ あなたも気になることがあれば、気軽に聞いてみましょう! ↓↓
登山の総合スキルを体系的に学びたい方必見!
当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?
コメント
Comments are closed.