縦走やテント泊での登山での悩みで多いのがザックの重量による肩の痛みですよね。長時間この痛みを伴いながらでは、せっかくの楽しい登山が単なる苦行となってしまいます。
しかし、こういった場合の多くはザックの背負い方に起因していることが多いように思います。
正しいザックのフィッティングの方法をしっているだけで解消することもありますので、このような問題に当てはまる方はぜひチェックしてみてください。
「いいね!」すると登山に関する情報を受け取れます↓
相談内容と回答
登山を初めて2年の初心者です。写真撮影を目的にいつも30キロくらいの荷物をもって一年中八ヶ岳や北アルプスの一般登山道を登っています。
毎回体力より先に肩が痛くて耐えられなくなります。2ヶ月に三回ほどの登山を繰り返していけばいつかは慣れていたくなくなるかと思っていたのですが、靴擦れも減り体力も付いてきたのですが、肩の痛みは相変わらずです。
荷物を減らせばいいのでしょうが、それ以外の何かトレーニングのようなもので克服できるものなのでしょうか?皆様は肩の痛みはいかがなのでしょうか?何かもしアドバイスがあればお教えいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
栗山 祐哉
30kgとそこそこの重荷なのである程度体の痛みを伴いますが、もし肩にばかり負担がかかっているのであればバックパックのフィッティングの問題も大きいかも知れません。
バックパックは主に腰と背中で持つものであり、肩で持つものではありません
厳密には、肩の上にショルダーストラップは触れる程度の荷重しかかからないものです。
① 全てのストラップ類を緩めにする。
② バックパックを背負い、ウエストベルトをしっかりと締め込む。(腰骨に乗るように。)
③ ショルダーストラップを真下に引き、胸の上部にショルダーベルトの荷重がかかる状態にする。
④ チェストストラップの引き、背中にバックパックが触れる状態にする。
⑤ その他のストラップを軽く引く。
この辺りを誤ってフィッティングしていることで痛みが出ているケースを多く見受けます。
まずは正しいフィッティングを行ってみて下さい。
登山の総合スキルを体系的に学びたい方必見!
当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?