先日、低山で登山道のない斜面から登り始め、尾根伝いに5㎞程縦走(休憩も含め6時間程)しました。(経験者の方に随行)
歩き方を知らないが為、終始呼吸が乱れ、途中からの膝の痛みに耐えながらUPDOWNを繰り返し、最後の急斜面では精根尽き果てる寸前で、お尻を着きながら滑り降りるほどの膝の痛みと疲労感でした。また、その日のうちに膝の外側辺り(全体?)が痛くなり、階段の上り下りに支障が出てしまいました。3日程で回復しましたが次の山行時に同じ思いを2度としたくないとの思いから、これからの自身の課題として体力と筋力の強化を考えておりました。いろいろと調べるうちに本サイトを拝見し、歩き方が最も重要なのではないかと考えを新たにしており、(当然、経験やテクニックも重要だと思いますが初心者においてはという意味です。)山岳歩行技術講習会に参加できるよう日程の調整をしたいと考えております。
アドバイスいただければ幸いです。
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岩崎 元郎
経験者が初心者の山行に同行してくれたのであれば、低山とはいえ登山道のない斜面を登らせるはずがありませんし、尾根伝いに5kmほどの縦走に休憩時間を含めるとはいえ6時間も費やすとは、(初心者は行くべきでない)かなりハードなコースであることが想像できます。終始呼吸が乱れたのは、歩き方を知らないためではありません。その場のリーダーがペースダウンしてゆっくり歩けば初心者の呼吸の乱れは治まるはずです。
初心者に配慮のない経験者の山行に同行してしまったのが失敗でしたね。山でバテない歩き方は簡単です。歩幅を小さくゆっくり歩けばいいのです。
歩幅の目安は靴一足分です。踏み下ろす靴のカカトが、そこにある靴のつま先の横あたりに踏み下ろします。意識して歩幅を小さくしないと、つま先とカカトの間に空間ができてしまいます。
ゆっくりというのは、街歩きのスピードの半分くらい、これもかなり意識しないと街歩きのスピードになってしまいます。呼吸が乱れるのは、歩き方が早い証拠です。ペースダウンをして、呼吸が乱れないようにコントロールして下さい。
経験者の山行に同行するのではなく、自分で山行を計画しましょう。こんな風にアドバイスすると、山に登ったことないんだから無理と言う方がいますが、はじめの一歩は高尾山から始めてみましょう。高尾山なら大丈夫でしょ?
コースを変えて三、四回高尾山に登ったら城山から小仏峠に足を伸ばしてみます。あるいは、高尾山の南側の草戸山の登ってみる。あるいは北高尾山稜を歩いてみる、そんな風にステップバイステップで世界を広げていくのが、膝を傷めず山を歩き続けるポイントです。
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当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?