登山におけるロープワークとは(2)- 山の相談小屋

アクティビティ:一般登山, カテゴリ:山での行動方法・知識
相談者:Toru.T (男性/40代)
山登りが好きで、近くの里山からアルプスまで歩いています。よく、登山をする人はロープワークとかロープの使いかたを覚えておこうといったことを聞くのですが、これまで山にロープを持っていったことはないですし、持っていこうと思ったこともありません。

ガイドさんなどはロープをもっていると思いますが、私のような一般の登山者もロープは必要でしょうか。また、どういったときに便利で、何から学んでいけばよいでしょうか。

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JMIA認定インストラクター
後藤 真一
もちろんロープワークをマスターしていれば安心できる登山を実践できるようになれますし
一般登山道以外の登山アクティビティ(バリエーションルート、沢登り、クライミング、雪山など)
に羽根を広げることもできます。

ただ通常の一般登山道でロープを使うケースは、例えば道迷いして悪い尾根や沢に入ってしまったとか、
穂高のジャンダルムのように上級一般登山道へ行ってしまって自分の力量以上のため行き詰ってしまった
などでしょう。
なので通常ロープを使っていないと、一度や二度教わっても忘れてしまいがちになります。
やはりロープワークをマスターするには、定期的または集中的に正しいやり方を然るべき指導者から
学習すること、その後は自身で意識して積極的にロープを使う機会を作り出していくことだと思います。

ロープワーク名も現在は英語ベースが趨勢ですが、古くからやられている方はドイツ、フランス、イタリア
などヨーロッパ系の呼び方を使われるケースがあり、初心者の方は混乱してしまうかもしれませんね。
(例:ロープとザイル。クローブヒッチとインクノット、マスト結び。どちらも同じものを指します。)

基本的なロープワークとして
・エイトノット(8の字結び。正しくはフィギュアエイトノット。)
・クローブヒッチ(自己確保のときに多く使用します。)
・ムンターヒッチ(別称イタリアンヒッチ、半マスト結び。メンバーの確保や下降にも使えます。)
など
崖などを下りなければならない状況で使われる技術として
・ビレイ(ロープを使って登る人が万が一落ちたときに確保する技術。ビレイデバイス(確保器)使用。)
・懸垂下降(ラペリング。一般的にはビレイデバイス(確保器)を使用します。)
など

これらの学習は技術本やSNSなど独学では、案外間違ったヒューマンエラーを起こしやすいやり方を
身に付けてしまったりどうしても限界がありますので、独学で身に付けてしまった方に教わるよりも
しっかりした登攀ガイドやインストラクターから教わった方がよいと思います。

後藤@マウントファーム

添付写真1
添付写真2
添付写真3

解決相談者:Toru.Tさん
なるほど、使い時というのは理解できました。
きちんとした指導をうけ、常に使用する機会を作らないといざというときに使えなさそうですね。
そのためにも一般登山に閉じず、ロープ使用が前提となるバリエーション登山も積極的に経験していくことが必要ですね。
ありがとうございました。

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