ロープの取り扱いについて – 山の相談小屋

アクティビティ:クライミング, カテゴリ:遭難・トラブル防止
相談者:いとうさぎ (女性/40代)
アルパインクライミングの初心者です。1+2のシステムで登攀中、1ピッチ目のテラスに到着しました。リードがテラスでロープを振り分け、上下ひっくり返し受け渡しをしてもらった時に、ロープが団子に絡んでしまいました。リード者が次のピッチに登攀の際にも、時々テンションが掛かってしまい、ロープさばきの作業をしながら、時間ロスにも影響してしまいました。
何か対策やポイントなどあれば、教えてください。

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JMIA認定インストラクター
栗山 祐哉
Kuri Adventures 代表の栗山です。

1対2のシステムでしゃくとりで登る場合、どうしてもロープが絡みやすくなってしまいます。
途中で絡んでしまった状態の処理に伴うリスクの増大や時間敵ロスを考えれば、登り始める前に素早く振り分け直した方が無難かと思います。
またはセカンド、サードの登攀をしっかりと分けて行い、その際にそれぞれのロープを個別に分けるのも手です。
それぞれのロープをつながっている方それぞれがビレイを行えば(2名のフォロアーによるビレイで1名のリードを確保する)、ロープが絡むようなトラブルはほぼ起こりません。
せっかく3名で登っているのであれば、この様な作戦をとるのも良いと思います。
ご参考にして頂ければ幸いです。

JMIA認定インストラクター
松本 善行
最初にリードした者が連続でリードすると解します。次に、2番手と3番手が一人ずつ登るパターンと、少し間を空けて同時に登るパターンの2通りあるとします。
まず前者の場合、リードする者が2本のロープを混ぜないように、それぞれを振り分けることが重要で、更にロープの重ね方も、ただ上から乗せていくのではなく、横にずらしなら重ねることがポイントです。2人が登り終えた後にひっくり返して各フォロワーに受け渡すという方法もありますが、少なからず絡んでしまう時もあると想定されるなら、2番手と3番手はそれぞれ自分が繋がっているロープを自分側へ丁寧にさばき直す方が無難と言えます。
また後者の場合、リードは同時に2本のロープを引かなければならない状況もありますので、それぞれのロープを混ぜないように振り分けることは困難です。従って2本のロープが混在することは必然となりますから、この場合は前者のように、必ず2番手,3番手は、自分と繋がっているロープを、自分側へさばき直す必要があります。
どちらのパターンも、リード者による丁寧な振り分け、そしてフォロワーがしっかりさばき直すことで、リード者に登攀中にテンションをかけさせることなく、結果的に登攀スピードがアップすることに繋がるのではないでしょうか。
解決相談者:いとうさぎさん
栗山様 松本様
ご回答をありがとうございました。大変参考になりました。
私の説明が少し不足しておりました。
システムの登攀については、少し間をあけて同時に登るというパターンで行いました。
セカンドやラストは、テラスに到着すればただ待機するのではなく、次のリード者への配慮として、
速やかに各自が繋がっているロープをさばき直すこと。
また、フォロー2名でそれぞれビレイを行う作戦もあるということも視野に入れておきたいと思います。
リード者にお任せするのではなく、各自が丁寧にロープをさばくことで、登攀する時間にもかなり影響しますね。
どうもありがとうございました!

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