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松本 善行
それではイメージしてみて下さい。カチカチに氷化した雪の斜面を横断するとします。スリップして滑落すれば、下は何百メートルも落差のある崖だとしたら、ピッケルとストックのどちらを使いますかということです。
ピッケルは頭の刃先の部分(ピック)をナイフのように硬い雪に刺したり、柄の下方の尖った部分(スピッツェ)を軟雪に深く刺してアンカーにしたりすることにより、身体を安定させることが出来ます。もちろん、杖としての用途やステップを作るための掘削用として使用したりもします。
一方、ストックは脚力の軽減のための杖として、或はバランスを取るための道具としては活躍しますが、急激に荷重した際に折れてしまったり、折れずともそのような不安を抱かせることはアンカーとしては不十分と言えます。
そのようなことを踏まえれば、ピッケルはどのようなシチュエーションで必要となるかイメージできると思います。
雪が存在する高山の森林限界上には、雪・氷・岩が交互に現れる痩せた岩稜帯や急な斜面などが多く存在しますが、森林限界上に限らず、そのような急峻な箇所が予定のコース上にある場合は、ピッケルは必須の道具となります。
上記のようなシチュエーションでは、おのずとアイゼンが必要であることも理解できると思います。
同じ雪山でも、一方はストックとスノーシューで登れる山、一方はピッケルとアイゼンで登る山、というように、目的の山に応じた道具の選定を、今後感覚的に磨かれるとよいでしょう。
具体的に丁寧にご説明いただきありがとうございます。
よくイメージできましたので、実践で技術を磨いていきたいと思います。
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