遭難要因No1「道迷い」を防ぐ、地図読みを継続的に学べる講習会

登山者の遭難要因の半分近くを占める「道迷い」。登山道を歩いているつもりがいつの間にか外れてしまったり、あまり人が通らないようなルートは踏み跡が不明瞭で道がわからなくなってしまうこともあるでしょう。

そのような場合に、今自分がいる位置や進むべき方向を見定めることができないと、それはほとんど遭難しかかっている状態といえます。

登山道ではない、いわゆるバリエーションルートを歩くことは、とても冒険的で本来の山の姿や雰囲気を味わえるエキサイティングな登山でありますが、道なき道を目的地に向かって進んでいくために、常に現在地の把握と進むべき方向を把握している必要があります。

こういった状況に対応するために必要なのは、地形図の見方やコンパスの使い方といったいわゆる読図のスキルです。

読図の講習会は各所で行われているとは思いますが、やはり一度の講習で聞いただけではなかなか身につきませんよね。習ったことを実践しようと山に行っても、いろいろ疑問が出てきて聞きたくてもその場で聞けない・・・なんてこともあるでしょう。

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そこで、日本登山インストラクターズ協会理事でこぐま自然クラブを主宰する大津氏が、継続的に地図読みが学べる講座「地図読みのコツ教えます」を開催するとのことで、詳しく紹介したいと思います。

机上での講座は全9回(いずれも無料)、実際のフィールドに出向いての実践講習(有料)もあり、どの回に参加するかはもちろん自由ですが、テーマは毎回異なり継続的に学んでいける内容となっています。

ぜひ、あなたの登山ライフを安心充実したものにするため、「地図読みのコツ教えます」に参加してみませんか?

申込み

「地図読みのコツ教えます」プログラム詳細

苦手な方が多い地図読みを2020年は年間通して講習を実施します。初心者から経験者まで勉強してみませんか。毎回課題を手を使って、頭を使って地形図に慣れていきます。月後半にはその月のテーマを中心に外に出て実践します。

*日程・内容の変更の場合もあります

机上講習内容

■2020年2月4日(火) 読図の入り口 – 地形図の約束事と記号

  • 真北、磁北、縮尺、等高線間隔など地形図を読むための多くの約束事を整理します。
  • 登山で読図をする場合特に覚えておきたい重要な地図記号を実際の写真を交えて解説します。

■2020年3月10日(火) 等高線の読取りⅠ – 地形表現と地形単位

  • 等高線は地形をどのように表現しているのか尾根、谷など地形単位という考え方からみていきます。
  • 地形単位を実際の写真と地形図を比較しながら確認していきます。

■2020年4月7日(火) 等高線の読取りⅡ – 地形単位と概念図を作る

  • 前回の続き地形単位を覚えるためのドリル。
  • 地形単位を表す概念図を作ってみます。

■2020年5月12(火) 等高線の読取りⅢ – 傾斜と地形対応

  • 等高線のもう一つの表現傾斜について考えてみます。
  • 実際にルートの断面図を書いて傾斜と等高線の関係について確認します。

■2020年6月9日(火)  等高線の読取りⅣ – 等高線の読取りまとめ

  • 等高線に関して重要な項目についての復習します。
  • 等高線全般のドリルを実施します。

■2020年7月7日(火) コンパスを使う – 地形図の整置と進行方向

  • 最も重要な地形図の整置(正置)と周囲地形の対応について確認します。
  • コンパスによる進行方向確認方法を覚えます。
  • その他コンパスを使用した応用方法を紹介します。

■2020年9月1日(火) ナビゲーション – 現在地の把握とルートファインディング

  • 読図で最も重要な現在地把握の方法を考えてみます。
  • ルートファインディングの意味とナビゲーションについて考えてみます。
  • 次回講座の準備としてスマートフォンにジオグラフィカをインストールする。

■2020年10月6日(火) GPSを使う いざという時にスマートフォンで

  • GPSの原理と重要性について考えます。
  • スマートフォンを使ったナビゲーションを紹介します。
  • 使うアプリはジオグラフィカです。

■2020年11月10日(火) パソコンを使う – GPSデータとカシミール3Dの連携など

  • パソコンとスマートフォンでGPSデータを相互利用する方法を紹介します。
  • パソコンのアプリのカシミール3Dの特徴と面白い使い方を紹介します。

■2020年12月1日(火) 全体のまとめ – 地図読みの楽しみ方

  • 読図全般で重要なことを整理します。
  • 地図読み山行の面白さを紹介します。

詳細・申込み

机上講習実施要項

いずれの回も下記共通です。

  • 場所
    • (株)キャラバン 本社8階 レセプションルーム 巣鴨駅より徒歩3分
    • 住所:豊島区巣鴨1-25-7
    • TEL:03-3944-2426

  • 時間
    • 18:45~20:00
  • 費用
    • 無料
  • 定員
    • 20名
  • 持物
    • 筆記具、ベースプレートコンパス
  • 備考
    • ご参加の方にはキャラバンショップでご利用いただけるクーポン券をプレゼントします。
    • 日程・内容の変更の場合もあります。こぐま自然クラブのホームページでご確認ください。

申込み

読図実践講習内容

各回とも参加費は8,500円(保険込) となります。集合場所・日時は順次お知らせいたします。

■2020年02/16(日)  奥武蔵・物見山黒尾根~日和田山

物見山の南に張り出す尾根を高麗から登ります。地形図には登山道の表示がありませんが踏跡はついています。この山域は作業道が無数についているため地形図を適確に読まないと道迷いします。しっかり自分の位置を地形図上に確認しながら歩きます。

■2020年03/29(日)  奥多摩・日ノ出山北尾根

日ノ出山の山頂から北方に張り出しているのが北尾根です。踏跡はありますが示道標などがなく一般的なルートではありません。北尾根の末端よりダイレクトに山頂を目指します。下山は御岳山からケーブル横の尾根上の踏跡を下山します。

<以降、決定次第お知らせいたします>

申込み

登山の総合スキルを体系的に学びたい方必見!

当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?

沢、岩、雪山などの山仲間を作りたい方

四季を問わず縦走・岩登り・沢登りを始め、読図にこだわった藪山や雪山縦走、あるいはトレイルラン・アイスクライミング・山スキーに至るまで様々な趣向をもった山の仲間と、登山の基本技術項目15単位を入会者ご自身のペースで、およそ3年以内をめどに受講いただける登山講習です。

電子書籍:初級中級・登山の教科書を進呈

安全な登山のためには、総合登山力が必要になりますが、ネットや雑誌などで知る単発的、断片的な知識だけでは安全な登山のためには十分とはいえません。本書は、JMIA登山インストラクターの水上宏一郎・著、岩崎元郎・監修による、主に登山入門から5年目くらいまでの初級者・中級者に焦点を絞り、安全に登山を行う上で必須の知識を体系的にまとめたものです。

  • そういえば登山に関する知識ってきちんと学んだことない
  • 断片的に知ってはいるけど、全体的には知らないことが多い
  • 登山で怖い思いをしたが、どうすればよいかわからない

などに該当する方は必見の一冊となります


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