山での道迷いを防ぐ、suuntoウォッチの使い方(前編)

登山道を歩いていて、それまで明瞭だった踏み跡がなくなり、ふと道がわからなくなってしまう時があります。また、登山道に沿って歩いているつもりがいつの間にか道を外してしまっているなんてこともあったりします。

そのような状況では、自分の現在地と進むべき方向を把握できないと、それはすでに遭難状態の一歩手前といえます。警視庁の統計によると、山での遭難の要因のおよそ4割近くは道迷いが原因と言われています。

トレイルランニング時の問題

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僕はULスタイルでのスピード登山やトレイルランニングが好きでよく山に走りに行きますが、それ以外にも沢や岩、テント泊縦走、雪山・バックカントリー滑走なども好きで、それに伴って山での行動の基本的な知識は持っているつもりではあります。

しかし、昨今のトレランブームでは山の知識や経験が乏しい状態でロードの延長線上で山に入るランナーも多いと言われています。そのようなランナーは登山者が多いメジャーなルートを選びがちなのではないでしょうか。

登山者の多いルートを走る場合、登山者もトレイルランナーもお互い気を使いますよね。トラブルに発展することもあると聞きます。なので個人的にはトレイルランニングをする場合は人の少ないルートを選ぶとそのようなストレスがなく、かつ人が少ないゆえに自然との一体感を感じながら快適にトレランを楽しめるのでとてもオススメと考えています。

ただ、そのようなルートはマイナーであるがゆえに踏み跡が不明瞭だったり、人がいないので不安になったり、道に迷いやすかったりで、山に慣れていないランナーには不安要素が大きいことと思います。

したがって、トレイルランニングといえど山に入るからには読図などの基本的知識をみにつけることは必須で、それなくして山に入ることは自殺行為くらいに認識しておく必要があるのではないかと思います。あらためて、ロードの延長で山に入るランナーは山での行動の基本知識を身につけることを推奨します。GoALP登山の教科書は山での行動の基本を一通り学べますのでぜひチェックしてみてください。

でも、地形を見ながら地図とコンパスを使った現在地と進むべき方向の把握するスキルはベースとして重要なのですが、トレイルランニングでは走っている最中に都度スマホや地図を取り出して確認する作業はせっかくの快適なランを阻害してしまうためとても億劫なものですよね。

しかしスピードを出しているので分岐などを見落としやすく、いつのまにかルートを外れてしまうリスクもあります。これは別にトレランに限らず通常のハイキング・トレッキングでも同じことが言えると思います。

さらに、例えば濃いガスに視界を遮られたり、雪山でホワイトアウトした場合などは地形図とコンパスのみではナビゲーション不可能です。

そのような場合、GPS機能を使ったスマホアプリなどでも解決することは可能ですが、天候が悪かったり寒かったりで常にスマホを取り出したり、手袋を外したりするのは何かと億劫です。そうでなくても、トレラン中などはいちいちスマホを取り出して確認すること自体億劫ですよね。

そこで便利なのが、GPS機能付きのスポーツウォッチです。最近ではGPSや高度計のついた時計をして登山をされる方も多いですよね。時計であれば手元を見るだけで確認することができ、使い勝手の面でこの差はとても大きいといえます。

山行で大きな安心感を与えてくれるsunnto ウォッチ

今回は、僕が山行で愛用しているSuunto 9 Baroを使って上記のようなシチュエーションでも超絶便利な、山岳ナビゲーション機能の使い方をご紹介します。Suunto 9 BaroはGPSだけでなく、気圧計・高度計やコンパス機能を搭載しているため、そのナビゲーション機能では

  • 自分がルートが外れていないか
  • 外れていた場合はどちらに進めばルートに復帰できるか
  • あるいは外れたポイントまで戻るにはどちらに向かって歩けばよいか
  • これまで歩いてきた道を引き返す場合どちらに歩けばよいか

など、いつでも手元をみるだけで何もしなくても確認することができます。

ちょっとでも不安を感じた場合に手元をみるだけでその不安がすぐに解消されるので、これは精神的にもとても安心できる機能といえます。また走っている最中でも手元を見るだけで即座にルートを確認できることは非常に役に立ちます。

実際の使用感

山行中にはこのように、予め設定したルートに対して自分が歩いている軌跡をブレッドクラム(パンくず、点線で表されている)で表示され、黒い▲マークが今自分が向いている方向を表していて、ブルーの実線の矢印の方向にあわせるように体の向きを変えて一致した方角がすなわち進むべき方角であることを示しています。仮にルート(ブルーのライン)を外れてしまったことに途中で気づいても、ブレッドクラムに沿ってもどれば、これまで歩いてきた場所を簡単に戻ることができます。

このように、suuntoのナビゲーション機能は一瞬で進むべき方向がわかるため、非常に頼もしい限りです。

ナビゲーションだけでなく、全体の行程のうち今現在どの辺りにいるのかも一目瞭然で、このあとどれくらいの登りや下りがあるのかも視覚的にわかるため補給の計画も立てやすくなったりします。

この写真は全行程のちょうどピークにいることを示しています。

ちなみに写真でも分かる通り、カラーディスプレイにもかかわらず日光のもとでもくっきりコントラスト高く表示され、視認性が非常に高いのも山での実用性として相当高くて気に入っています。操作もタッチパネルでも物理ボタンでもどちらでも可能です。山ではやっぱりタッチパネルより物理ボタンのほうがなんだかんだで操作しやすいですよね。

このような便利な機能にもかかわらず、この機能を使うためには、詳しくない人には少しハードルがあるように思います。やり方がわかれば全然難しくはないのですが、そのやり方を知るのに情報が少ないなと感じたので、次回はその具体的な設定方法を紹介したいと思います。

山での道迷いを防ぐ、suuntoウォッチの使い方(後編)

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