ガイドさんなどはロープをもっていると思いますが、私のような一般の登山者もロープは必要でしょうか。また、どういったときに便利で、何から学んでいけばよいでしょうか。
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後藤 真一
一般登山道以外の登山アクティビティ(バリエーションルート、沢登り、クライミング、雪山など)
に羽根を広げることもできます。
ただ通常の一般登山道でロープを使うケースは、例えば道迷いして悪い尾根や沢に入ってしまったとか、
穂高のジャンダルムのように上級一般登山道へ行ってしまって自分の力量以上のため行き詰ってしまった
などでしょう。
なので通常ロープを使っていないと、一度や二度教わっても忘れてしまいがちになります。
やはりロープワークをマスターするには、定期的または集中的に正しいやり方を然るべき指導者から
学習すること、その後は自身で意識して積極的にロープを使う機会を作り出していくことだと思います。
ロープワーク名も現在は英語ベースが趨勢ですが、古くからやられている方はドイツ、フランス、イタリア
などヨーロッパ系の呼び方を使われるケースがあり、初心者の方は混乱してしまうかもしれませんね。
(例:ロープとザイル。クローブヒッチとインクノット、マスト結び。どちらも同じものを指します。)
基本的なロープワークとして
・エイトノット(8の字結び。正しくはフィギュアエイトノット。)
・クローブヒッチ(自己確保のときに多く使用します。)
・ムンターヒッチ(別称イタリアンヒッチ、半マスト結び。メンバーの確保や下降にも使えます。)
など
崖などを下りなければならない状況で使われる技術として
・ビレイ(ロープを使って登る人が万が一落ちたときに確保する技術。ビレイデバイス(確保器)使用。)
・懸垂下降(ラペリング。一般的にはビレイデバイス(確保器)を使用します。)
など
これらの学習は技術本やSNSなど独学では、案外間違ったヒューマンエラーを起こしやすいやり方を
身に付けてしまったりどうしても限界がありますので、独学で身に付けてしまった方に教わるよりも
しっかりした登攀ガイドやインストラクターから教わった方がよいと思います。
後藤@マウントファーム
添付写真1
添付写真2
添付写真3
きちんとした指導をうけ、常に使用する機会を作らないといざというときに使えなさそうですね。
そのためにも一般登山に閉じず、ロープ使用が前提となるバリエーション登山も積極的に経験していくことが必要ですね。
ありがとうございました。
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当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?
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