雪上のトレイルラン!スノーシューイングレースの魅力

(c) 日本スノーシューイング連盟

スノーシーズンの足音も聞こえる今日このごろ、山では気温も下がり秋のトレイルランニングを楽しんでいる方も多いと思います。

春先であれば新緑が心地よいトレイルを、真夏であれば少し標高をあげて涼をとりながら、秋は紅葉とふかふかの落ち葉の中、といった変化に富む自然の景色や地形を楽しみながら走れることがトレイルランニングの醍醐味の一つだと思います。

トレイルランニングのレースも毎年、日本各地でさかんに行われており、年に数回出場される方も少なくないのではないでしょうか。私もちょうど一ヶ月ほど前に白馬のトレイルランニングレースのロングコースに出場し、完走の達成感に浸っていました。

そんなトレイルランニング愛好家の方々も、雪に覆われるシーズンはさすがに山を走ることができませんよね。

しかし、スノーシューを使えばできるんです・・・!

そしてそのスノーシューを使ったいわば雪上のトレランレースが、日本スノーシューイング連盟が主催する、全日本山岳スノーシューイング・レースです。

連盟より、2019年冬の募集要項がもうすぐ整うという情報をキャッチしましたので、募集開始に先駆けてスノーシューレースの魅力などをFAQ形式でお伝えしたいと思います。

近々募集を開始する予定ですが、少しでも興味を持たれた方は以下のフォームよりリクエストいただければ、メールでいち早く募集要項を通知いたします。また、質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。

ロードからトレイル、そして白銀の世界へ・・・今度のシーズンは新しいアクティビティに挑戦して新たな扉を開いてみませんか?

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スノーシューイングレースに関するあれこれ

日本スノーシューング連盟専務理事で日本登山インストラクターズ協会理事でもある水上宏一郎氏より、スノーシューイングレースに関するよくある質問に回答いただきました。

1.スノーシューイングレースとはとんなスポーツですか?

雪面を走るトレイルランニングとイメージしてください。スノーシューという雪上歩行の道具を使って雪の上を走り、タイムを競います。雪面といっても深雪ではなく、圧雪された雪上ですからラッセルするようなことはありません。

(c) 日本スノーシューイング連盟

2.スノーシューのことは何も知りませんが、レースに参加可能でしょうか?

スノーシュー自体が全く初めての人でもレース参加可能です。しかし、履き方や動かし方など基本的な知識は必要ですから、事前に1~2時間の指導を受けてください。日本スノーシューイング連盟では全レースで前日の受付後に講習会を開いています。

講習会の風景 (c) 日本スノーシューイング連盟

3.スノーシューイングレースはどんなところが面白いですか

魅力・面白さは無雪期のトレイルランニングにほぼ近いですが、それに加えて次のことがあります。

  1. 転んでも怪我しないし痛くないから、急な下りでも思い切り飛び込めます。
  2. 青い空の下は白一色の幽玄の世界、美しい大自然と触れ合えば俗世間を忘れて快適な気分が味わえます。
  3. スノーシューという道具は初心者でもすぐ使えますが、更に技術を磨けばとても奥が深く、練習するほどに上達します。上手くなって硬雪に爪がしっかり食い込んだ時の爽快感は言葉で表現できません。

(c) 日本スノーシューイング連盟

4.スノーシューを持っていませんがどうしたらよいでしょう

日本スノーシューイング連盟では全レースともスノーシューのレンタル品を用意しています。

しかし、レンタル品には性能的限界がありますから、『より速く、あるいは、より快適に』を求めるならば、2回目以降はマイスノーシューを購入することをお勧めします。

その為にも1回目はレンタル品で性能を試し、ベテランの道具を見たり説明を聞いたりして研究する必要があります。

購入するならレース用は軽いことが一番です。そして、テール部分に爪がついているスノーシューは着地瞬間のスライディングができないからスピードが稼げず、レースには向きません。

アトラス スノーラン

アトラス スノーラン

5.どんなところでスノーシューイングレースが行われますか

ほとんどが圧雪された雪面上ですが、圧雪面だけでは物足らないという参加選手の要望を受けて非圧雪部分も取り入れています。

従って、部分的ではありますがワイルドなランも楽しめます。累積標高差は400m程度。木々に赤布などを結びつけてコースが設定されていますからルートファインディングの不安はありません。

所要時間は2~3時間ですが、必要な量の水は各自で携行することになります。原則として途中にエイドステーションやトイレはありません。

(c) 日本スノーシューイング連盟

6.スノーシューイングレースの服装を教えてください

選手の実力や考え方によって大差があるので非常に難しい質問です。しっかり走る人は吹雪の中でも暑く、無雪期のトレイルランニングと同じ服装で構わないくらいですが、故障して留まると汗の身体に気温零下だから厳しいです。

たとえ捻挫してもスタッフがいるところまでは運動量を下げないで走りきる覚悟がないなら予備のウェアを背負って行きましょう。

手袋・帽子も同じです。水も同じで軽量化と安全の狭間で自分の予想時間に応じた適量を考えましょう。靴も同じで走りきれるなら夏のトレランシューズで良いですが、安全に思いが傾いたら防水靴とスパッツの組み合わせになります。

(c) 日本スノーシューイング連盟

7.スノーシューイングレースに参加するときの注意点を教えてください

全てに渡って軽量化しないと上位入賞は難しいから、各自の狙い・実力・覚悟・に応じて安全とのバランスを考えましょう。

何の世界でも安全と能率は相反します。安全側に偏り過ぎるとスピードが落ちるので、競争には勝てません。程よい調和が大切ですが初心者には分からないと思いますから、初参加では少し安全に傾けて様子見し、次回からは自分の判断で考えたら如何でしょうか。

8.コースと競技内容を教えてください

ロングコース・ミドルコース・ショートコースに分かれていて、それぞれに特徴があります。多くのレースで同日に複数競技が行われますから、自分に合ったコースを選べば良いでしょう。

ロングコースは10km~15kmで激しく争う競技コース、ミドルコースは5km~6kmでユッタリの制限時間のもと雪上ランニングを楽しむコース、ショートコースは2Km程度の子供用または不安がある初心者用の体験版です。

しかし、ミドルコース・ショートコースといえどもトップグループは中距離走としての激しい争いが繰り広げられます。

尚、コース分けはステップアップのためではないから、普通に走れる人ならいきなりロングコースへ参加してください。

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9.スノーシューイングレースで上位の良い成績を狙うにはどうしたらよいでしょうか

スノーシューの回転構造は大変な長所だから、これを上手に使うことです。使い慣れない人は足裏に力を入れてスノーシューを足にへばり付かせようとしますが、それでは回転構造の利点が生かせません。足裏の力を抜いて自然に任せればスノーシューがダラーと垂れ下がりますから、そのまま動けば勝手に回転してくれます。

  1. 急な登りではクランポンという前爪がしっかり突き刺さって頼りになります。
  2. 緩やかな登りではクランポンに加えてトラクションデバイスという中爪が地面を掻き送ります
  3. 下りではテールというスノーシューの後ろ部分を使って着地の瞬間スキーのようにスライディングします。

身体の動きにも注意しましょう。重いスノーシューを足枷のように付けて雪上を走るのだから強い筋力が必要で、トレランとは違う工夫をしなければなりません。

フクラハギ・太もも・腰 の3部位を比べると一番筋力が強いのは腰だから、そこを利用しましょう。腰の回転で走るのです。これに肩や上体の捻りが手助けします。当然、動きがユッタリになりますから、それに合わせて歩幅を大きくとります。

日本スノーシューイング連盟の場合はレース前日の講習会でこの動作を教え、反復練習して頂きます。

10.スノーシューイングについてもっと詳しく知りたいですが

スノーシューイングとはスノーシューを使ったスポーツ・レクレーションを意味します。詳しく知るには日本スノーシューイング連盟のホームページへアクセスして『スノーシューの勧め』等をお読みください。そこで質問が出たら遠慮なくお問い合わせしてくだされば丁寧にお答えします。

11.レースへ申し込む方法を教えてください

連盟より募集要項が発表されましたら指定したメールアドレスに通知しますので、興味がある方は下記よりリクエストいただければと思います。

レース募集要項をメールでお知らせする

(参考)前回の募集要項

こちらをご確認ください。

 

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