これまでは基本的に日帰りでのトレイルランニングに近い形態で登山を楽しんできましたが、この夏はさらに遠くへ、距離を伴った山行を楽しむために泊まりを含めたを計画しています。
これまで、通常の登山形態でテント泊は経験しており装備も持ってはいますが、UL・ファストパッキング向けとしては重力感があるため、より軽量なものを購入したいと考えています。どのようなものを購入すればよいでしょうか。おすすめや、定番のものなどあればご教示ください。具体的にはテントもしくはツェルト、マット、シュラフ、コンロやコッフェルになります。
なお山域は、北アルプスで、読売新道周辺もしくは折立〜立山のあたりの縦走を想定しています。
また泊まりでのウルトラライト・ファストパッキング的山行形態の注意点などあればアドバイスいただけますと幸いです。
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栗山 祐哉
しかし ” 持つべき装備の省略可 ” は生命に関わりますので、安全の為に必要な装備は削るべきではありません。
また軽量化は安全マージンを削ることに繋がりますので、自分自身のスキルに合わせて行うことが大切です。
まずはそこをしっかりと踏まえましょう!
その上で、何をどうやって軽くするかを考えていきましょう。
まず大きな装備 = テント、寝袋、マットなどの装備を如何に軽量化するかが鍵になります。
例えばテントは重いので、代わりにツェルトにする。これだけで1kg程度軽くすることができます。
寝袋はあえて少しオーバースペックのものにし、その分防寒着を持たないというのもひとつの選択です。ここでも300g~500g程度の軽量化が可能です。
スリーピングマットは90cm程度のフォーマットをバックパックの内部に筒状に入れ、足元はバックパックで補い、頭の下には不要な衣類で対応します。
食事は極力火を使った調理をせず、お湯で戻すものを中心に計画すれば軽くなります。
どうしても炭水化物が中心となってしまいますので、プロテインやマルチビタミンなどを用意し、栄養不足を補います。
こうなると、調理器具も最低限でかまわないことになります。
一泊程度ならばエスビットなどの固形燃料を使い、シェラカップなどでお湯をわかすのが最も軽量となります。
長期の場合にはジェットボイルのような熱効率の良い器具を使って、燃料を減らすことが重要です。
レインウェアなどは軽量なものに変え、着替えの衣類もなるべく軽量なTシャツ、パンツ、靴下各一枚程度に留めます。
いちばん大事な事は不要なものを極力持たないことであり、あったら便利程度の装備は全て省きます。
カトラリーは箸のみにするとか、タオルは持っていかずにトイレットペーパーで全て対応するとか、浄水器を用意して水の持つ量を調整するなどすれば軽量化に繋がると思います。
私自身はUL装備というものを意識したことはありませんが、アルパインクライミングにおいてもまた軽量化はとてもシビアな課題ですので、山行になる部分もあるかと思います。
最後に、PETZLのサイトにとても良い記事がありましたので、URLを添付しておきます。
安全を最優先に、身軽で楽しい登山をお楽しみ下さい(^^)
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