キナバル山登山に向けたトレーニング – 山の相談小屋

アクティビティ:一般登山, カテゴリ:登山と健康、体力
相談者:匿名希望 (女性/30代)
初めまして。登山を始めて5年程です。現在シンガポールにおりまして、なかなか日本のように気軽に日帰り登山のできる場所がありません。

約3ヶ月後に同じく登山が趣味の友人たちとキナバル山登山を計画しています。

 
現地ガイドをお願いして練習は予定していますが、普段近場で練習が出来るのが、標高164m程度の丘のような所、一周4時間程度の緑地公園などで、なかなか長時間の登山を想定した練習は難しい環境です。

この場合、どのようなトレーニングが有効でしょうか?

毎週3時間~歩く時間を伸ばしていく、重荷を背負って歩く、階段の上り下りを繰り返す、くらいしか思いつかないのですが、特に初心者のメンバーが楽しみながらキナバル山に向けて準備できるような練習メニューについてアドバイスを頂けますと大変ありがたいです。

お手数をおかけしますがよろしくお願い致します。

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JMIA認定インストラクター
岩崎 元郎
キナバル山は標高4095m、ボルネオ島北部に聳えるマレーシアの最高峰である。キナバル登山で第一の問題は高度障害への対策です。

エベレスト街道のように4000m以上への滞在が長くなるコースではないので、高度障害が出ない人も少なくないが、高度に弱い人は障害が出る。関東周辺在住の方なら2~3回富士登山をしておくことをお勧めするが、シンガポール在住では富士山の方がキナバルより遠く、富士山でトレーニングというのは無理な話し。

走ったり、階段の上り下りをして、体力強化が大事なトレーニングです。

一般的なキナバル登山は、サバ州の州都コタキナバルからPHQ(パークヘッドクォーター)まではいり、登山準備を整えてから1866mの登山口まで車で移動、登山がスタートします。第一日目は3300m付近に建つ山小屋、ラバンラタハットまで。高度障害を出さないためには、歩幅を小さくゆっくり登ることです。

二日目は未明にヘッドランプを付けて出発、ゆっくり登ってキナバル山最高峰のローズ・ピーク4095mに立ちます。歩幅を小さくゆっくり登る、を遵守して下さい。頭痛など高度の影響を感じる人が出ても、小屋まで下れば収まるのが通例です。

キナバル登山は一泊二日の日程が一般的ですが、体力に自信のない方は、ラバンラタハットに下ってもう一泊、二泊三日の日程を組んでおくと安心です。

富士山のないシンガポールでの事前トレーニングとして、「歩幅を小さくゆっくり登る」という意識を心の内にしっかり育むことだと思います。「歩幅を小さくゆっくり登る」ってことは、けっこう難しいことなのです。

解決相談者:匿名希望さん
拙い質問に対してご対応くださって、誠にありがとうございます。
JMIA理事長 岩崎様へも厚く御礼申し上げます。
お忙しい中大変丁寧なご回答をくださり、ありがとうございました。
「歩幅を小さく、ゆっくり」登ること、同行メンバーにも共有し意識して、皆で登頂を達成したいと思います。

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