ホワイトアウト時の行動 – 山の相談小屋

アクティビティ:雪山登山, カテゴリ:山での行動方法・知識
相談者:アッキー (男性/30代)
先シーズンから雪山登山をはじめました。幸いにもこれまでは天候に恵まれていたので良かったのですが、もしホワイトアウトになった場合、どのような行動をとったらよいでしょうか。スキー場ですらホワイトアウトしたときには方向もわからず不安な思いをしたので、実際の雪山で起きたらと考えると・・・

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JMIA認定インストラクター
松本 善行
ホワイトアウトとは、狭義には1cm先すら全く見えない白一色の盲目状態のことを指しますが、実際では数メートルから数十メートル先が薄っすらと見える状態を含み表現されているようです。

ここでは2m離れた同行者の姿が、わずかに確認できる程度と仮定します。
先ずは置かれている場所、付近が切れ落ちていないか(痩せ尾根等)、そしてその時の天候、風が強くないか等です。

上記いずれも当てはまる場合は即行動を中止します。
積雪期であればその場で足場を固め、雪で風除けブロックを組む等してツエルトを被り、視界が安全に行動できる程度に回復するまで待機します。

周囲に転滑落の危険がある斜面や崖がなく、風が強いだけならば、風が避けられる場所を探りながら移動し、同じくツエルト等にて待機します。ただし、その場での待機が危険な場所、例えば雪崩地形においては移動が優先となる場合もあります。

上記地形・天候等いずれも問題ないと判断でき、ホワイトアウトナビゲーションを習熟しているならば、地形図・コンパス・高度計(又はGPS)を駆使しながら慎重に行動します。

解決相談者:アッキーさん
なるほど、雪山の経験を相応に積んでいく必要がありますね。ありがとうございました。

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