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松本 善行
ヒトココについて、当方が所属しております、日山協の遭難対策委員会にて、3年ほど前に開発会社の依頼を受けて、ヘリを使った検証を行っています。
結果は、見通し距離でおよそ3km、森林内でおよそ400m離れた地点で最初の電波を捉えています。周波数が925KHzとビーコンの2倍近くですので当然ではありますが、問題はピンポイント(ここでは2m以内と定義しておきます)の雪の埋没者の捜索で、ビーコンほどの性能が確認できなかったとのことでありました。
そこで、ヒトココの実用性についていろいろ話し合いを行った結果、いとうさぎ様が仰っている通り、認知症患者の捜索や、学校(大所帯)登山での生徒各人の管理など、目的が違う分野での有効性が明らかになってきました。
一方、雪崩ビーコンは、毎年のように機能がアップし、特にピンポイントでの捜索では、電波特性など格別捜索過程を知らずとも、初心者でも扱いが容易になってきました。
つまりは、得意な機能はそれぞれ持ち合わせていますが、広大なエリアからピンポイントまでを特定する包括的な機能は、お互いまだ開発途上であると言える思います。
従って、現時点での使用目的が雪の埋没者の捜索であるなら、ビーコンをおすすめすることになりますが、リーダーとメンバー間で合意の元、ヒトココを選んだ場合、万が一、重大な事態になった際、責任を問われるのはリーダーであることは心得ておく必要があります。
勿論、それがビーコンでも同じことが言えますから、リーダーは常に危機管理について、最大限の配慮をしなければなりません。
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