二年かけて、山岳指導のプロから登山のスキルを学べるJMIA登山講習会、今月は梅雨時の奥多摩で地形と地図読みの講習がありました。
登山をしていて、ふと登山道から外れてしまったことはあるでしょうか。途中でそれに気づけば良いですが、気づかずにどんどん進んでしまって気づいたら現在地がわからない・・・。運良く登山道に戻れれば良いですが、そうでなければ、それは遭難寸前の状態です。
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また、いわゆるバリエーションルートや踏み跡が不明瞭な点線ルートなどを歩く場合には、現在地と進むべき方向の把握が必須といえます。
そんなとき役立つのが地形図とコンパスと高度計。山岳ナビゲーションにおける3種の神器と呼ばれています。本講習では、これらの使い方を実際に山を歩きながら習得することが目的です。
今回の講習では、奥多摩は御岳山付近の日の出山周辺で、ガイドマップには示されていないバリエーションルートを歩きながら、
- 周囲の地形と地形図から現在地を特定する方法
- コンパスと地形図を用いて、目標地点の方角を定める方法
- 周辺の特徴物から地形図とコンパスを用いて現在地を特定する方法(バックベアリング)
- 見えている山の名前を特定する方法(山座同定)
などを学びました。
奥多摩の山といえど、ひとたび登山道を離れれば自然の山そのもので、やぶや急斜面の歩行など難易度もあがります。そのような中、現在地の把握や自分が進むべき方向を把握していることは、当たり前ですが非常に重要で、そうでないとそれはすなわち遭難に直結します。
逆に、地形図とコンパスと高度計を駆使して、現在地と自分が進むべき方向を把握していると、たとえ登山道を離れたとしてもそれは問題はなく、自信を持って山を歩くことができるようになります。
現在はスマホのGPSで高い精度の現在地把握ができるようになりましたので、そういった機器を駆使しながら、基本となる地形図やコンパスの使い方を習得しておくことは、安全安心な登山に大きく役立つと思います。
山岳遭難の約半数は道迷いが原因とも言われています。これを機会にみなさんも、山岳ナビゲーションのスキルを習得してはいかがでしょうか。
山岳ナビゲーションスキルを含め、登山の総合的なスキルを学びたい方は、JMIA登山講習会を検討してみてください
登山の総合スキルを体系的に学びたい方必見!
当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?
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