登山道は誰が管理・整備しているのでしょうか – 山の相談小屋

アクティビティ:一般登山, カテゴリ:その他
相談者:ユーキ (男性/40代)
ふと疑問に思ったのですが、登山道の管理や整備は誰が行っているのでしょうか。
踏み跡が不明瞭な破線ルートもあれば、マーカーやテープで道標を示したり、木道や鎖などが整備された登山道もあると思います。登山道がなければ山なんて登れない人も多いと思いますし、登山道があるからこそ快適に山登りできると思うので、だからこそ登山道を作ったり整備されている方には密かに感謝しながら山に登ってきましたので気になりました。

JMIA認定インストラクター
後藤 真一
後藤@マウントファーム登山学校 秦野遭難対策協議会救助隊です。

山域によっても登山道を管理整備されている方は異なっています。
昭文社の地図にも掲載されている赤実線のいわゆる一般登山道については
こと私の地元丹沢エリアに限っての話になりますが
神奈川県のパークレンジャーさんが中心に整備しております。
またエリアによっては山小屋であったり
地元の山岳会であったりまちまちです。
山の地権者と相談のうえ地元の様々な団体ボランティアさんたちも行っております。
標識は大抵、都道府県や市町村などの行政、または管轄警察署や消防も設置したりしています。
設置の目的はほとんど遭難対策という観点によるものです。
私も参画しております遭対協でも道迷い遭難事案が発生した箇所に
警察、消防と協働してトラロープを設置して間違った尾根に入り込まないようにしたり
コースサイン(例えばテープなど)を付けたりもしております。

ただこれは一般登山道に限ってのことで
登山道のない尾根や沢では公共では設置しません。
いわゆるバリエーションルートですが、それらにも木にテープが巻かれたりしています。
これは大方、一般の登山者によるものですね。
一般登山道でないルートにこういったコースサインを設置することは
賛否がありますが、地権問題や現在の登山界の趨勢を考慮すれば
緊急事態以外は好ましいものではないかもしれません。

また注意することとして、特に植林帯内の登山道では
植林作業者用のテープが多数あり、作業径路もありますので
登山者はこれらを登山用と間違わないことが大切です。
実際、丹沢でも植林用ピンクテープを登山用と思い追いかけて
急な崖を転落された方もいらっしゃいます。
地形図とコンパスによる読図方法、最低でも地図アプリを見られるようにして
「この踏み跡は登山用ではないな」とリカバリーできるようにしたいものですね。

添付写真1
添付写真2

解決相談者:ユーキさん
なるほど、場所によってまちまちなのですね。詳しくご説明いただきありがとうございます。

以前、作業用のマーカーに騙されて(!?)登山道をはずれた経験がありますので、おっしゃる通り「この踏み跡は登山用ではないな」とリカバリーできるように気をつけたいと思います。

↓↓ あなたも気になることがあれば、気軽に聞いてみましょう! ↓↓

インストラクターに相談する(無料)

 

合わせて読みたい

家族が安心して山へ送り出してくれる登山者になるために

当サイト「GoALP – 山にいきたい、学びたい」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する2期目「安心登山勉強会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?

電子書籍:初級中級・登山の教科書を進呈

安全な登山のためには、総合登山力が必要になりますが、ネットや雑誌などで知る単発的、断片的な知識だけでは安全な登山のためには十分とはいえません。本書は、JMIA登山インストラクターの水上宏一郎・著、岩崎元郎・監修による、主に登山入門から5年目くらいまでの初級者・中級者に焦点を絞り、安全に登山を行う上で必須の知識を体系的にまとめたものです。

  • そういえば登山に関する知識ってきちんと学んだことない
  • 断片的に知ってはいるけど、全体的には知らないことが多い
  • 登山で怖い思いをしたが、どうすればよいかわからない

などに該当する方は必見の一冊となります


電子書籍(PDF)をダウンロード

SNSでもご購読できます。