また、天候を予測する上で習得すべき知識などあればご教示ください。
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栗山 祐哉
まず最初に確認するのは天気予報。それをベースに湿度の高そうな地域(すなわち雨の降っている地域)を把握します。
続いて天気図を見て、地上の大気の流れを確認します。これで湿度の高い大気がどの様に流れ、どの山のどの斜面にぶつかるのかを把握しておきます。
さらに高層天気図から日本列島周囲にどの様な風が流れているのかを確認し、発生した雨雲がどの方角に流れるのか、どの様に風が吹いているのかなどを把握します。
そのような自己分析と、各社の山地天気予報を総合的に判断し、山行の決行・中止などを判断しています。
学習すべき知識として重要な事は、まず山岳気象関係の知識です。
これは専門書を読むか、または山岳気象予報士の行っている講習などで学習するなどの方法があります。
高気圧と低気圧の関係性、雨雲のでき方、天気図の特徴や等圧線と風の関係、雲の種類など、おさえておきたい内容がたくさんあります。
ちょっと難しい内容ではありますが、学び始めるとけっこう面白いものです!
基礎知識として是非学習してみて下さい^_^
そしてこれはとても大切なことですが、雨の山は十分な注意が必要です。
特に尾根筋では落雷のリスクが高まります。
雨の日の稜線歩きは避けるべきであると感じます。
一方で、小雨の森の中は、それはそれで幻想的で、個人的にはけっこう好きだったりもします。
天候状況を考慮して山行地域を変えるなどの判断も、安全管理上とても重要です。
これにそなえて、雨天時バックアッププラン用の登山計画も予め立てておき、変更する際には必ず変更先の登山計画書も予め提出しておきましょう。また下山管理を依頼する方にも、どちらの山域に決定したのか必ず連絡しておきましょう。
雨と上手に付き合っていけると良いですね!
安全な登山のご参考にして頂ければ幸いです。
山岳気象関係の知識・・・難しそうですが勉強してみます。ありがとうございました。
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当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?
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