夏山シーズンがはじまり、しかも休日という要因もあれば、例えば4人のパーティが各自テントをもってきているといった要因もあり混雑しているのだと思います。
小屋の主張では、キャンプ地には自然環境への負荷を計算して容量が決まっているので、オーバーした場合は小屋にとまるようにしてくださいとのことです。これは正論かと思いますが、登山者の気持ちとすれば納得しづらいのも理解できます。
この問題、どう対処されるべきなのでしょうか。
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栗山 祐哉
テント泊を行うつもりでやってきたのに、テント場がいっぱいで設営できない。その残念な気持ちは良く分かります。
しかしテント場以外の場所での設営を良しとしてしまえば、そもそもオーバーユースな状況なだけに植生が荒れてしまうと考えられます。
バリエーションルートやアルパインルートなど、人が滅多に踏み入らない場所などであれば自然へのダメージも最小限で済むかと思います。しかしたくさんの人が訪れる場所では、やはり問題でしょう。
特に登山道周辺は多くの登山者が自然を楽しみに訪れるので、自然保護意識もより一層高める必要があります。
限られたスペースが満員になった場合、山小屋を利用するなり、他のテント場まで移動するべきであると私は思います。これは社会人としての常識やマナーの問題だと感じます。
満室のホテルに宿泊できないのと同じで、スペースに限りが有ることは仕方ないことではないでしょうか?
次の世代にその美しい自然を引き継いでいくためにも、やはり自然保護は行っていくべきです。
でもどうしてもテント泊で登山をしたい!
なのであれば空いている平日などに、有給申請を行うなどして行くべきでしょう。
高い技術を身に付けて、他の人があまり訪れない山域でのテント泊を行うのも良いと思います。
人間の都合で自然を破壊してしまうことが無いよう、私達登山者の手でその美しい自然を守っていきましょう^^
あくまで個人的主観の意見ではありますが、山を生業として活きている職業人の一人として意見を述べさせて頂きました。
ご参考にして頂ければ幸いです。
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