道迷いを防ぐ、山岳ナビゲーション講習

2018年5月に起きた、新潟県五頭連山で起きた親子の遭難事故。痛ましい事故でしたが、その原因は道迷いとされています。山の中で道に迷うと、特に下りでは登り返すのが億劫ですので、楽観的にどんどん進んでしまい、行き詰まるケースが多いようです。

「いいね!」すると登山に関する情報を受け取れます↓

上りは基本的に山域が集約されていきますので、いずれ登山道や山頂につながっていきますが、下りはその逆でもとの登山道に出る可能性はどんどん低くなります。

一見、沢沿いに降りていけばいずれ街に出られると考えてしまう方もいると思いますが、実際にはその逆で、沢登りをやる方はよく分かると思いますがいずれ滝にぶつかります。

なんとか滝を下れても大きな滝にでくわし、かといって今下った滝はとても登り返せない、そのような「詰んだ」状態になるとその時点で遭難です。加えて沢は携帯の電波も届かないことも多いので、いかに危機的な状況に陥るかは明白でしょう。

山の中で道迷いを起こす要因は様々あると思いますが、そもそも迷わないためにどうすればよいのでしょうか。そのためには現在地の把握と進むべき方向の把握が重要で、地形図の読み方やコンパス、高度計の使い方を覚えておく必要があります。

これらの使い方は、本やネットで覚えるよりも実際の山で使ってみて覚えるのが一番の近道です。JMIA登山講習会でもナビゲーションスキルは学びますが、Kuri Adventuresではナビゲーション講習単体でも受講が可能です。

山に入る者であれば、必須のスキルだと思いますのでぜひチェックしてみてください。

詳細・申込み

プログラム紹介

山岳遭難事故の実に半数以上が、道迷いを起因にして発生しているとされています。

言い換えれば、しっかりと地図とコンパスの使い方を身につければ、山の危険は半分以下まで低減できると言う事でもあります。

山の安全を考えた時、しっかりと地形図と実際の地形を照らし合わせることができること、進むべき方向をコンパスに示させる事ができる事はとても重要な技術となります。

登山の基礎技術でもあるはずのナビゲーションスキルですが、実際には多くの登山者が苦手意識を持っています。

その最大の理由に、現在地把握の難しさがあります。

しかし現在ではスマートフォンのGPSを活用することで、実に簡単に現在地を知ることができるようになりました!
新型衛星 ” みちびき ” に対応したスマートフォンや、” A-GPS ” などの携帯電話位置情報などを併用する仕組みのスマートフォンでは、GPS専用機を凌ぐ精度にまで発展しました。

これによりこれまでよりもずっと簡単に現在地を把握する事ができます。

もちろんGPSに頼ったナビゲーションだけでは危険です。

いざ道間違えを起こして登山道から大きく外れてしまい、来た道の戻り方も分からない場合には自分自身の判断で歩きやすい地形を探し出す必要があります。

地形図を読み、実際に歩くことができるだろう地形的弱点を見つけ、その方向に正確に進む必要があります。

これには地形図とコンパスが欠かせません。

進むべき方向をコンパスに示させる方法、地形図を同定させて周辺地形と照らし合わせる方法などの基本を踏まえながら、正確に進むべき方向を探ります。

実際の地形と 地形図を照らし合わせながら、次のチェックポイントを探っていきます。GPSと地形図、コンパスを照らし合わせた確実なナビゲーションを身に着けましょう。

Kuri Adventures では登山道を外れた純然たる自然地の中を歩きながらのナビゲーション講習を行っております。
登山道から外れた場所を歩いてみることで実際の遭難時の疑似体験を行い、その視界見通しの悪さやナビゲーションの難解さを体験して頂きます。この経験はとても重要な体験であると考えています。

穏やかな高尾山域ですら、登山道を一歩外せばこんなにも甘くない自然環境なのだと痛感させられます。

そんなアドベンチャー感満載のハイキングを楽しみながら、実践的な読図技術を身に付けて頂きます!!

登山道以外の場所を歩きますが、登山初心者の方や体力に自信が無い方でも特に問題無くご参加いただけます。
危険な箇所ではロープによる安全確保を行いますので、安全に本格的な登山の環境で読図を学ぶことができます。

登山において読図技術を身につける事はとても重要な事です。

是非 Kuri Adventures の山岳ナビゲーション講習を通じ、しっかりとしたスキルを身に付けて下さい。

皆さまのご参加をお待ちしております!

詳細・申込み

プログラム概要

  • インストラクター
  • 日程
    • 2018年10月27日(土) 【締切 10/24(水) 19:00】
  • 用意するもの
    • 120cmナイロンスリング 又は クライミングハーネス ( 有料レンタルあり )

    •  安全管付きカラビナ × 2

    • クライミングヘルメット ( 必須ではありませんが、着用を推奨します。有料レンタルあり )

    • 手袋

    • ベースプレートコンパス

    • スマートフォン(山と高原地図のアプリをインストールしておいて下さい。)

    • 登山の基本装備一式

    • 昼食・飲料

  • 費用
    • ¥9,250 (税別)

詳細・申込み

 

合わせて読みたい

家族が安心して山へ送り出してくれる登山者になるために

当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する3期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?

電子書籍:初級中級・登山の教科書を進呈

安全な登山のためには、総合登山力が必要になりますが、ネットや雑誌などで知る単発的、断片的な知識だけでは安全な登山のためには十分とはいえません。本書は、JMIA登山インストラクターの水上宏一郎・著、岩崎元郎・監修による、主に登山入門から5年目くらいまでの初級者・中級者に焦点を絞り、安全に登山を行う上で必須の知識を体系的にまとめたものです。

  • そういえば登山に関する知識ってきちんと学んだことない
  • 断片的に知ってはいるけど、全体的には知らないことが多い
  • 登山で怖い思いをしたが、どうすればよいかわからない

などに該当する方は必見の一冊となります


電子書籍(PDF)をダウンロード

SNSでもご購読できます。

キーワードで記事を検索