登山を始めてみたけどまわりに教えてくれる人がいなかったり、もっとステップアップしたいけど何をしてよいかわからない。
あるいは登山中にヒヤッとしたことがあり、もっとしっかり知識やスキルを身につけたい。
このようなときに役に立つのが、各所で行われている登山講習会です。
中でもJMIA(日本登山インストラクターズ協会)が主催する「JMIA登山講習会」は、特定の内容に特化した通常の単発の講習会とは大きくことなり、年間を通じて計画されたプログラムにより「総合的な登山力」を身につけていただく登山講習会になっています。
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講習会の詳細はこちらを参照いただくとして、実際どんな雰囲気で行われているのか、参加されている方はどんな人たちなのか気になる!ということで、昨年2020年4月から参加されている現役の受講生(第4期生)にお話を聞いてみました。
皆さんにこの講習会についてホンネで語っていただきましたので、その生の声をぜひご覧ください。
来年度から始まる第5期生の募集もまだ間に合いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
受講生インタビュー
登山歴は、やったりやらなかったりの時期を挟みつつ12年ほどのMADOKAです。40代です。
アウトドアが大好きで、今は在宅ワークで平日は一歩も外に出ないんですが、週末はアウトドアでいきなり元気になり、差が激しすぎて膝を痛めがちです。
40代、登山歴は3年のNORIです。健康のために登山を始めたところ、ドハマリしました。最近、山行後のビールが身体に染みるようになりました。
登山経験3年のSHOです。40代で登山経験は3年程度の初心者です。講習会に入って、ますます山の魅力に取り憑かれています。ここでしっかり基本を学び、仲間を作り、足が動く限り登山を一生続けようと思います。
20代で登山歴3年のRYOTAです。きれいな景色と軽量ギア探しが好きです。
登山初心者なのですが、バリエーション・岩・沢・カモシカ・雪中とか難路・悪条件が大好きな変わり者のHIDEです。よろしくお願いします。
20代で入会時点での登山歴は1年と、まだまだ初心者のTOMOです。この一年で山の楽しさにぐんぐん引き込まれています。平日は仕事、土日は登山!両方120%でいきたいです!
私はGoAlpの募集ページの「あなたの登山は家族が安心できますか?」の一文に惹かれて興味を持ちました。
今まではソロ登山中心でしたが道に迷いかける場面もあったりして、今の力量では限界があるとうすうす感じていたんです。
何度か単発の講習会に参加もしましたが、内容がぶつ切りで身につくものでもなく、今一つ成果も感じていなかったので、総合的に学べる、という内容が魅力に感じました。
やっぱりきちんとした技術を身に着けて安心・安全な登山を楽しみたいですし、北アルプスや雪山など、これからやってみたいことにチャレンジするにあたり必要な技術を学びたいと思ったのが動機でした。
登山をより深く学びたいと思ったからです。自分も、ソロでの登山が多かったので、まわりに気軽に聞ける方もおらず…それが不安で講習会参加を決意しました。
自分の場合は高尾山から登り始めて、標高がどんどん上がり、2年目の終わりにキリマンジャロに登りました。
その時、当時付き合っていた彼女に振られたんです笑 ヤケになって更に高い山に登ろうと思ったのですが、そこから先はさらに距離も長く標高も高くなります。計画は必須ですが、何かあったときに慌てず対応できる経験と精神力が必要と思いました。そこで、基礎から学びたいと思ったんです。
私は3年ほど前にふと山に登りたくなり思い付きで、一人で近場の金時山に登りました。天気に恵まれた気持ち良い日で、山頂からの眺望がとても素晴らしく、それをきっかけに日帰りの山登りを2ヶ月に一度ぐらいやっていましたが、日帰り登山レベルから前に進みたい、いつか北アルプスに行きたい、だから本格的に登山を学びたい、そのきっかけを探していたところこの講習会を発見しました。
その後、一年程は応募に迷いがありましたが、子育ても落ち着いてきて、何か新しいことを始めるなら今がチャンスかなと、思い切って門を叩いてみました。マネージャーの水上さんとメールのやりとりをさせていただき、ものすごく熱意を感じ、受講の決意が固まりました。
ネットには、バリエーションルート、岩登り、沢、雪山、ナイトハイク等々、色々なことにチャレンジしている方が沢山いて、私も山の愉しみの選択肢を広げたかった。そこで、安全登山の理論と実技を総合的に学べる場としてJMIAの門を叩きました。
登山を始めた一年目は、基本ひとりで山に行くスタイルだったので、近場でリスクの低い山を中心に登っていました。山登りが面白くなってきて、打ち込める趣味にしたいと思い、技術を体系的に学べる場所はないかと探していたところJMIAを見つけました。
マネージャーの水上さんとメールで何度もやりとりさせていただく中で、何が何でも学ぼう!という思いで始まったので、不安はありませんでした。強いて言うと学ぶことが多いので、ついていけるかなぁと心配になることはありました。
私も同じで、入会に当たっては水上さんとよく話し合い、お互いの目指す方向性を共有し合っていたので、不安はありませんでしたね。強いて申し上げれば、4期生はコロナ禍で「本当にスタートするの?」とヤキモキしたことでしょうか。
私もあまり不安はありませんでしたが、スタート前に私以外のメンバーは皆男性と聞いていたので体力面に差があると思い、スタート前に筋トレをするなど、体力アップに取り組みました。
登山の教科書には「攣ったことがない、バテたことがないのは限界に挑戦していない証拠だから自慢にならない」、「山に行くなら足が攣るくらいやろうではないか」と書いてあり、体育会系なスパルタ講習会なのか!?と、期待とともに若干不安もありました。
自分も大きな不安はなかったのですが、しいて挙げるなら自分よりも年上の方が多くでうまく馴染めるか、不安でした。
自分としては、登山道具はリュックと靴ぐらいしかなく、経験も圧倒的に少ないのに大丈夫か、メンバーとうまくコミュニケーションが取れるか、ついていけるのか、期待よりどちらかというと不安の方が大きかったと思います。でも、新しいことを始めるというのはこういうものだと。
講師や先輩方がとても優しい方たちばかりで、質問すると丁寧に何でも答えてくれますし、とても安心しました。また、少しずつ成長できるように教育課程が設計されてるので、ひとつひとつ焦らず学べばいいんだと思えるようになりました。
コロナ対策は政府・自治体等の要請に則り、しっかりと対策をしながら進めていますね。 講習内容は年間計画がしっかりと組まれ、回を重ねるごとにスパイラル・アップ出来るよう工夫されています。専門用語が多いので、予習時は「なにそれ美味しいの?」と思う時も多々ありますが、一回実践すると何となく親近感が沸き、次回へ繋がっていくことが多いです。
講習会では講師の水上さんやサブリーダーの先輩方のリード・フォローもあり、体力面で不安があっても気遣ってくださるので全く不安を感じることはありませんでしたね。
水上さんはじめ、講師・先輩・同期の方々はみな優しく、和気あいあいとした雰囲気で、毎回とても楽しい講習です。当初、心配だったスパルタな要素は全くありませんでした笑
ただ、みなさん、講習会で足りなかった部分を家で復習したり、自主的にクライミング練習をしたりと、目標に向かって真剣に取り組んでおり、とてもよい刺激を受けています。
登山の基本からとても丁寧に教えていただけるので、経験不足を負担に感じたことはありません。講師の方針として自主性を重んじる部分があるのも良いです。登山という共通の目標、共有できる趣味が前提にあるので、すぐに同期の仲間とは打ち解けることができ、講習会以外で何度もテント泊登山に行く関係にもなりました。
皆さんとても面白い方で、お会いしてすぐに打ち解けることができました。 山行回数を重ねることで、自然に親睦が深まります。今では4期生だけで講習外でも山行にいくほどです。毎回とても楽しいです。
やる内容が思っていたよりも幅広く、現時点ですでに「こんなこともできるようになってるの!?」と驚くばかりです(星穴岳の空中懸垂など!あんなのは数年後にできるようになってるイメージでした) また、講習会では講師と受講生、というメンバーでの活動中心と思っていたのですが、毎回山行には経験のある先輩方が何人も参加してくださるのでその分学べることも多いですし、いろんな経験談も聞けてとても楽しいです。皆お酒好きなので私も飲む量は増えました…。
水上さんがそれぞれの実力を見ながら必要なものを教えてくれます。だから安心して学ぶことができていて、本当に期待以上!です。
自分も同じく期待通り、学ぶべきことの多い講習会で安心しました。
登山に対する考え方が大きく変わりましたね。「山頂を目指して、そこで眺望を味わう」それが登山の醍醐味と思っていましたが、クライミングやバリエーション登山など安全に、充実した登山をするにはそれ以外のたくさんの技術が必要で、それを駆使して登ることが登山の醍醐味であることがわかりました。それはとても良いギャップです。
いい意味で緩いところでしょうか。例えば、「テキストにこう書いているから絶対」とか「年間計画は絶対」とかそういった堅苦しさはなく、実践は臨機応変にやっていこうとか、あの技術は消化不良だからイベントを追加しようとか。進め方に、メリハリがある感じです。
特にはないのですが、購入しないといけない装備がとても多く、お財布はますます軽量化されてます(苦笑)
特にないですね
自分も悪い意味で想像と違うというのは、正直、全くありません。
期待どおりでした
これは本当に熱く語りたい部分なのですが…
講習会参加までは基本ソロでしたし、それが好き、それが自分には合ってる、ここで学んで「ソロ登山者として」自立できるようになろう、と思っていました。
ところが講習会に参加して、ソロではできない登山があること、仲間やグループとでないと行けない山があること、そしてソロで行ける山も仲間と一緒だとソロでは味わえない楽しみがあることを知り、目から鱗が落ちました。参加前はバリエーション登山なんてものがあることを知りませんでしたし、ロープが必要な登山は登山ではない別次元のものだと思っていましたが、そうではないことを知りましたし、同期や先輩方など、多くの人と関わりながら取り組むのもソロとは違い、とても楽しいです。
一言で「登山」といっても、そのフィールドはとても広く、色々な楽しみ方があるのだなと実感しています。高い山に登る、有名な山に登るなども一つの考え方ですが、もっと面白いことがあることはJMIAに参加するとすぐにわかります。この講習会で、春夏秋冬一年中、全力で山を楽しめる自分になれます。
講習は月1もしくは2回のペースですが、やはり登山は体力がとても大事ですので、講習会がない週末も意識してトレーニング登山をするようになりました。仲間にちゃんとついていけるペースで登れることも一つの目標になりました。ますます山登りの欲求が高まり、天気が良い週末はうずうずしてしまいます。
講習会に参加する前と比較して、事前にしっかり地図を読み込んで山に行くようになりました。
リスクを回避して登山を楽しむことを心がけるようにしています。
まだまだ半人前ですが、安全意識と現場での立ち回りが合理的になりました。今でも普段は一般登山道を歩きますが、以前と比べ、得られる情報量が圧倒的に違います。装備品もJMIA登山講習会に入る前に比べ随分と洗練されました。もう少し研鑽したら、与えられた道を進むだけの受動的な登山は卒業して、能動的な登山をしたいですね。
自分はこれまでGPSに頼った山歩きしかしてこなかったのですが、講習会でGPSから離れて地図とコンパスだけで歩いた時は、何者にも縛られない自由を感じましたし、星穴岳の経験では山の厳しさを感じました。この1年で、山から沢山のことをもらったなぁと思います。山への感謝の気持ちが大きくなりました。
そうですね、登山の幅を広げたいと思っている方や、柔軟にいろいろなことにチャレンジすることが好きな方が向いていると思います。
とにかく居心地がいいんです!なぜかと考えたら、きっとみんな純粋なんですね。
社会的な地位とかそれまでの山の経験とか関係なく、純粋に山を楽しもうと思っている人が向いてると思います。あと日本酒も笑
それなりの技術、経験をすでに持って、更なるレベルアップを目指す方もいいかもしれませんが、基本からしっかり学びたい方がさらに向いている気がします。あとは、標準タイム程度で登山できるレベルの体力は必要かと思います。一定レベルの体力がないとついていくのが辛くなるかもしれません、そこだけはあってよかったかなあと思います。講習会の後の反省会も楽しいのでお酒が好きな方はさらにおすすめです。
まわりに登山を教えてくれる方がいない方はおすすめです。あと学ぶべきことが多いので、意欲的に参加できる方は多くの学びを吸収できると思います。
「山登りを生涯スポーツにしたい」という思いがあれば、大した経験や知識は不問と思います。何せこの私がその一人ですから。 「安全登山の枠を広げ、仲間達と様々なシチュエーションを愉しみたい!」そういう方にはJMIAはお勧めできるとおもいます。
そしてここまで読んでいただいたあなた、こんなメンバーと一緒に山を総合的に学んでみませんか?お問い合わせお待ちしております!
JMIA登山講習会レポート
登山の総合スキルを体系的に学びたい方必見!
当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する6期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?
電子書籍:初級中級・登山の教科書を進呈
安全な登山のためには、総合登山力が必要になりますが、ネットや雑誌などで知る単発的、断片的な知識だけでは安全な登山のためには十分とはいえません。本書は、JMIA登山インストラクターの水上宏一郎・著、岩崎元郎・監修による、主に登山入門から5年目くらいまでの初級者・中級者に焦点を絞り、安全に登山を行う上で必須の知識を体系的にまとめたものです。
- そういえば登山に関する知識ってきちんと学んだことない
- 断片的に知ってはいるけど、全体的には知らないことが多い
- 登山で怖い思いをしたが、どうすればよいかわからない
などに該当する方は必見の一冊となります