雲ひとつなくよく晴れた11月の週末に、普段からGoALPでお世話になっているJMIA登山講習会の講習生や、講習会スタッフとしてご協力いただいているみどるの会の方々と、毎年恒例の西上州・忘年登山に行ってきました。
西上州といえば、比較的短いルートにもかかわらず、妙義山をはじめとしたピリっと辛い岩稜帯の登山や、奇岩からなる景観を楽しめる山域として人気のエリアです。
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今回はその中でも、岩壁に大きな穴が空いた景観が特徴である妙義山・星穴岳へ行ってきましたので、写真とともにレポートしたいと思います。
なお星穴岳は、一般の登山道ではなくクライミングの技術や岩稜帯を安全に通過するためのロープワークが必要になりますので、それらのスキルがないハイカー・登山者はアクセスできませんのでご注意ください。
星穴岳へのアプローチ
当日は何台かのクルマに分かれて、出発地点である中ノ嶽神社の駐車場に集合。
今回の行程はバリエーションルートとはいえ、距離にすれば4kmに満たないルートですので、ゆっくり目の9時半スタートでした。(しかしこれがのちのち仇となります)
駐車場につくと気持ちの良い青空に、妙義の山々が映えます。
神社の鳥居をくぐると日本最大の大黒様がお出迎え。
石段を登ってハイキングコースにそってしばらく歩きます。
紅葉も終わりかけの時期でしたが、時折色づいた木々に囲まれ秋の山を楽しみます。
石門分岐に着くと、そこから先は本格的な岩稜帯登山の領域。一般登山者お断りの看板が何度か出てきます。
確かにこれは脅しではなく、この先はロープやハーネス、確保器などの装備やそれらを使いこなす技術がないと引き返すこともできなくなる(=その時点で遭難です)、厳しいエリアとなります。
我々も、ここからハーネスやヘルメットなどの装備を準備します。
さらに念押しの看板。
自粛、自粛で自粛疲れしている昨今ではありますが、こちらは該当する方は本当に自粛してくださいね。
しばらくは特にロープを出さずとも登っていけるエリアが続きます。
さらに進んでいくと、以前はフィックスロープがあった場所のはずが、撤去されていました。フリーで登ることも不可能ではなさそうですが、安全のためロープを出すことに。
実際登ってみるとかなり緊張を強いられる感じでしたが、さすがJMIA登山講習会でクライミングを学んだみなさん、難なく登っていきます。
登り終えると、妙義の奇岩の絶景が眼下に広がります。いや〜絶景。
その後も、蟻の塔渡りや絶壁のトラバースなど緊張を強いられるセクションが続きます。
手前のごつごつしたツノみたいな岩山が目指す星穴岳。遠くには浅間山もよく見えました。
続いて崖下り。ここはさすがにロープなしでは降りられません。支点を作り、ロープを垂らして懸垂下降で降りていきます。
さて、いよいよ次のページでは星穴岳登頂と今回の山行一のお楽しみポイントでもある空中懸垂のセクションに突入します。