2014年に開発されたホグロフスを代表するL.I.M シリーズは、今シーズンよりシリーズ2.0に進化しています。
Less Is Moreの頭文字をとったL.I.Mシリーズは、「最小限で最大限のパフォーマンスを」「少ないことはより豊かなこと」をまさに体現する製品といえます。
登山におけるギアの軽量化は正義です。
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より早くより遠くへ、あるいはより冒険的な山行を目指すためには機能性を極力犠牲にすることなく軽量化を実現することが重要なファクターとなります。
今回は、ウインドシェル機能をもつフリースジャケット「Hybrid Hood」とインシュレーターの「Barrier Jacket」のインプレッションをお届けします。
今回使用したシチュエーションは夏の3000m級テント泊縦走。「絶景の剣岳!2泊3日テント泊山行写真レポート」で紹介した山行になります。
昼間は暑いが、夜は冷えることを想定しつつ、とはいえシュラフや保温着で荷物が重くなることを嫌いチョイスしたのが「Hybrid Hood」と「Barrier Jacket」でした。
使い勝手の良いフリースシェル、Hybrid Hood
目次
Hybrid Hoodはその名とおり、フリースとウィンドシェルを組み合わせたパーカーです。
前身頃には防風性をもったシェルが施されており、風による冷えを防ぎます。また、貴重品収納等なにかと便利なポケットを配置。
裏地には保温性と透湿性をもったマイクログリッドのフリース素材を使用しているので保温性があり、単なるシャカシャカのウインドブレーカーではありません。
さらに蒸れやすい背面は透湿性をもった素材が使われ、肩周りは無縫製で耐摩耗性に優れます。
また、袖口には伸縮性があり動きやすさを担保しています。サムホールがついているのも気が利いていますね。
重さもMサイズで174gと非常に軽量で、ザックの中に入れておいても気になりません。
今回の山行は真夏の縦走とはいえ3000m級。テン場で日が傾いてきた時間帯や、日の出前の行動時など少し寒さを感じたときにさっと着られて、とても便利でした。
止まると少し寒いけど、動くと汗をかくようなシチュエーションにぴったりで、春先の雪山のハイクアップ時なんかも重宝しそうです。
軽量で携行性にも優れたインサレーション、Barrier Jacket
Barrier Jacketは、軽量性に優れたPrimaloft®Aerogel素材を使用したインサレーションジャケットです。
225gと非常に軽量で、かつ圧縮してコンパクトにしてもすぐに形状回復するので携行性に優れています。重さもMサイズで210gと軽量です。
容積の95%が空気層で構成されているため保温性が高く、プリマロフトを使用しており、過フッ素化合物フリーの耐久はっ水(DWR)加工が施されているので、水分や汚れの浸入を軽減し濡れにも強いという特長があります。
今回の山行では、日中は天気がよく暑くても夜になればそこは3000mの高地であり寒くなりましたが、そんなシチュエーションにもこのジャケットが大活躍。
8月とはいえお盆もすぎ、夕暮れの夕食時や就寝時には10度を下回る寒さで、中には寒くてよく寝られなかったメンバーもいましたが、僕はシュラフがなくとも、これ一着で事足りました(※)。
今回軽量化のためシュラフの代わりにSOL エスケープ プロ ヴィヴィのみで過ごしましたが、Barrier Jacketにレインウェアを着ているだけで問題ありませんでした。
これから低山でも寒くなる秋の山歩きにもぴったりの化繊インサレーションジャケットだと思います。
※寒さへの耐性は個人差がありますのでご注意ください
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