通常、登山といえば登山道を歩くことが一般的ですよね。そして登山道は人の手によって作られた、山の中ではいわば高速道路といえるでしょう。
しかし登山の世界にはバリエーション登山といって、登山道に縛られない自然のままの地形を自らの技術と知識を使って歩く、冒険的な登山のスタイルもあります。一般的な登山道では、踏み跡明瞭な道をたどれば自ずと目的地に着きますが、バリエーション登山では地形を読み、現在地を常に把握しながら自ら考えて登る登山です。
その分、山と一体になり自然を感じ、目的地についたときの達成感はひとしおと言えます。
しかし、バリエーション登山は整備された登山道ではない自然のままの山を歩くことになるため、ナビゲーション技術や安全を確保するための技術など十分な経験と知識が必要となります。
GoALP山の相談小屋でお馴染みの栗山氏が主宰するKuri Adventuresでは、バリエーション登山にステップアップするための実践的な山行企画を提供しています。信頼できる登山インストラクターが安全を確保しながらバリエーション登山の経験値をあげてくれるこの企画、ぜひチェックしてみてください!
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プログラム紹介
奥多摩の日原から鷹取山に向かう稲村岩尾根の北に、並行して走る尾根があります。その昔は登山道として使われていた八丁山ルートですが、急登やヤセた岩稜が連続する険路な為、現在は廃道化しています。すでに踏み跡は無く、道なき道を歩く登山を行います。
急峻な斜面を登り詰め、尾根筋をひた歩きます。
山頂が近付くにつれ二本の足でぎりぎり立てる程度まで斜度が急になり、確かな歩行技術と呼吸法が問われます。
山頂直下には痩せた岩尾根が現れ、丁寧で確実な登攀を行わなくてはなりません。山頂は平凡で展望もあまり楽しめませんが、ここに辿り着いた時の達成感は計り知れません。
しかし本当に厳しいのはここから!下りに辿るルートは旧道ですら無く、完全に自然のままの地形を、地形図とコンパスを頼りに下っていきます。登山者としての総合力が鍛えられます。
すでに日本の山は登り尽くされてしまった感がありますが、低山バリエーションの中にこそ未開拓の冒険がまだまだ眠っていると感じます。そのアルピニズムをくすぐる、本当の意味での登山が楽しめます。
低山バリエーションは登山者を確実に育てます。
登山道に頼らない、自分が思い描くラインを歩くこと。それこそ、登山の本来あるべき姿なのでしょう。
深い森の急峻な山々を登り、本物の登山の世界を堪能しましょう!!
プログラム概要
~ 講習日時 ~
- 2018年12月16日(日) 【締切 12/13(木) 19:00】
~ 参加条件 ~
-
大凡コースタイム通りのペースで歩ける方
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指定装備をしっかりとご用意頂ける方
~ 用意するもの ~
- クライミングハーネス(有料レンタル有り)
- ヘルメット(有料レンタル有り)
- ビレイデバイス
- 反転防止機構付きHMS型安全環付きカラビナ
- 変形D型安全環付きカラビナ × 2
- ビレイグローブ
- 登山の基本装備(ヘッドライト、防寒着、着替え、ビバークギヤなど)
- 昼食・飲料 (調理せずに食べられる、凍らないものをご用意下さい。)
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当サイト「GoALP – 山を楽しむ人のための安心・安全登山メディア」の監修者でもあり、登山を教えることのできる者が集まった非営利集団で、山岳事故を減らすための啓発活動をしている日本登山インストラクターズ協会(2013年創立・岩崎元郎代表)が、来春より開催する3期目「JMIA登山講習会」の受講者を募集しています。あなたも、一年かけて実際に山に登りながら山岳指導者の手ほどきをうけてみませんか?