なぜ山に登るのか – 山の相談小屋

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アクティビティ:一般登山, カテゴリ:全般的なこと
相談者:Y.H (男性/30代)
人から時々、なぜあなたは山に登るのか?と聞かれます。重い荷物を背負って、苦しい思いをしてまでなぜそんなに登るのかと聞かれたときに、明確にこれだという回答をすることができず歯がゆい思いをします。景色が綺麗だから、達成感があるから、など月並みな答えも確かにそうなのですが、それ以外に何か山に入ることで満たされる感じがするのは間違いありません。

なぜ山に登るのでしょうか?

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JMIA認定インストラクター
栗山 祐哉
今、人生が豊かであると心からそう思えますか?

財を成しても、地位を築いても、何処か人生が物足りないと感じたら、それは人間の本能が求めている”欲望”が満たされていないのかもしれません。

どっぷりと山の趣味に浸かっている人でも何故山に登るのか、明確に答えられないでいる場合を多く見受けられます。
山をしばらく続けているとわかることですが、雄大な景色を見るのも、スリリングな体験をするのも、実は山登りのほんの僅かな魅力の一部に過ぎないのです。もっと根本的な、しかし言葉には表しにくい”それ”を求めて、登山者は山に向かいます。

人が文明をもってから現在に至る時間よりも、野生として生きた年月の方がまだまだ長いもの。
私たちは自然とはかけ離れたところに生きている様に感じますが、しかしその一方で本来あるべき生き方を求めているのかも知れません。

自然の奥深くに身を寄せると、日々都会の雑踏の中で溜まったストレスが開放され、自分を取り戻す感覚に至ります。
私達の生活の基盤は街にあり、そこを離れて野生に還る事は難しいものではありますが、せめて余暇の一時は野生に還りたいと本能が求めているのではないかと感じています。

山を始めると、確かに人生は豊かに満たされます。
例え財を成していなくとも、地位を築いていなくとも、それなりに困らない生活環境において野生が満たされた時、私達の生きる道はこれで良いのだときっと納得するでしょう。
そこにこそ山に登る理由があるのだと、私は思います。

JMIA認定インストラクター
水上 宏一郎
それは本能的な先祖帰りだと思います。人類誕生以来何千万年、人間は山で暮らしてきましたからその生活リズムがが遺伝子の中に組み込まれています。都会で暮らすようになってストレスで息詰まり、山へ入るとなぜかホットして体調がよくなるのはそのためでしょう。登っている最中は重くて苦しくて、もうやめようかと思っても家に帰るとまた行きたくなります。自律神経が正常に戻ったことを身体が体験して、病み付きになるのだと思います。
JMIA認定インストラクター
大津 洋介
一言「面白いから」
何が面白いのか・・・・。それは各個人にとって違うと思います。そして、経験が進むにつれて変わってくるものだと思います。「面白いから」は何をやるのにもたいせつなことと思います。
ちなみに私は・・・・。
・達成感があるから
・自然の素晴らしさやしくみなどを知りたいから

難しく考えずに、安全に楽しく登ることが大切と考えます。

解決相談者:Y.Hさん
栗山さんの想いが伝わってきました。ありがとうございます。まったく同感です!
水上さん、ありがとうございます。ほんと、家に帰るとまた登りたくなります!
大津さん、ありがとうございます。自分なりの「面白さ」を追求しようとおもいます!

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