秩父の奥地、まるで大地の背骨がむき出しになったような白い出っ張りがある。それが本格的な岩稜登山の登竜門”二子山”です。
タイトルの通り、この山には鎖がほとんどありません。事情により、ほとんど全ての鎖が取り外されてしまっています。
じゃあ鎖が無くても簡単に登れる山なのかと言うと、そうではありません。上の写真の正面、ほぼ垂直の岩壁を直登します。技術的に難しいことはありませんが、その高度感は半端じゃありません!
岩稜登山のレベルとしては入門向けですが、十分本格的な登山を愉しんで頂けると思います。
まずはじめに、登山道を歩く上で身につけるべき安全確保技術の注意点をお伝えし、実際の現場で使う技術を練習します。
練習を終えたらいよいよ登山開始!
急峻な斜面を登りつめると、目前に現れるのは断崖絶壁の壁。
圧倒的な大きさの、ほぼ垂直の岩壁を、ロープによる安全確保をとりながら登ります。
稜線に上がって間もなく山頂に到着します。
そこには僅か1166mとは思えない、圧倒的な高度感と大展望が広がっています。周りに同じような高さの山は少なく、他ではなかなか味わえないような大展望を楽しめます!
山頂には早々に到着しますが、この山の本領はここから。稜線上をどこまでも続く痩せ細った岩稜を慎重に歩いて渡ります。
岩稜から降りると、あとは穏やかな登山道を辿って下ります。
遠くに見える二子山の岩稜を再び見た時、自身が歩いて来た圧倒的な岩峰の凄まじさを、改めて肌で感じられるでしょう。
個人で上りに行けば危険な山ですが、危険箇所は全てロープによる安全確保を行うので、大きな滑落の危険はほぼありません。
どの様に安全確保を行うのかを学ぶのにも良い機会になると思います。
※ 転倒や短距離の墜落を防ぐものではありません。死亡事故を避けるためのものであるとご認識下さい。
二子山登山は、岩稜登山を志す者の登竜門の一つとされています。
鎖がほぼ設置されていない、より自然な地形を歩きます。両手両足を使って岩の道を進む感覚を得るのは、穂高、槍ヶ岳、剣などを目指す上での大切な経験となるでしょう。
またどの様な確保技術を使用し、安全な登山を行っていくかを体感するのにも適していると思います。
アルパインクライミングな世界へ足を運ぶ、その最初の第一歩として、二子山の登山を体験してみませんか?
きっと新たな悦びを見つけられるものと思います。
皆さまのご参加をお待ちしております。
プログラム概要
- インストラクター
- Kuri Adventures 栗山 祐哉
- 日程
- 2017年4月9日(日)【2017年4月6日(木) 19:00 締切】
- 費用
- ¥12,000 (税別)
- 集合場所
- 新宿駅 または 寄居駅または現地駐車場