奥多摩の日原から鷹取山に向かう稲村岩尾根の北に、並行して走る尾根があります。
その昔は登山道として使われていた八丁山ルートですが、急登やヤセた岩稜が連続する険路な為、現在は廃道化しています。
すでに踏み跡は無く、道なき道を歩く登山を行います。
急峻な斜面を登り詰め、尾根筋をひた歩きます。
山頂が近付くにつれ二本の足でぎりぎり立てる程度まで斜度が急になり、確かな歩行技術と呼吸法が問われます。
山頂直下には痩せた岩尾根が現れ、丁寧で確実な登攀を行わなくてはなりません。
山頂は平凡で展望もあまり楽しめませんが、ここに辿り着いた時の達成感は計り知れません。
しかし本当に厳しいのはここから!
下りに辿るルートは旧道ですら無く、完全に自然のままの地形を、地形図とコンパスを頼りに下っていきます。
登山者としての総合力が鍛えられます。
すでに日本の山は登り尽くされてしまった感がありますが、低山バリエーションの中にこそ未開拓の冒険がまだまだ眠っていると感じます。そのアルピニズムをくすぐる、本当の意味での登山が楽しめます。
低山バリエーションは登山者を確実に育てます。
登山道に頼らない、自分が思い描くラインを歩くこと。それこそ、登山の本来あるべき姿なのでしょう。
深い森の急峻な山々を登り、本物の登山の世界を堪能しましょう!!
プログラム概要
- インストラクター
- Kuri Adventures 栗山 祐哉
- 日程
- 2017年5月3日(水) 【締切 4/30(日) 19:00】
- 費用
- ¥12,000 (税別)
- 集合場所
- 新宿駅または奥多摩駅または現地駐車場