登山をはじめて最初のうちは何事もなく順調で、だんだんと登れる山の範囲も広がっていき、あるとき天候の急変や怪我などのようなアクシデントに見舞われると、それまでの登山はたまたま運が良かっただけで自分は実は山のことを何も知らないと思い知らされるものです。
天気も良く、何事もなく山を満喫し家に戻ることができれば何の問題もありません。
しかし、山は街やレジャー施設とは異なり、安全が担保されているわけではありません。街で病気や怪我をして動けなくなれば救急車を呼んですぐに手当をしてもらうことが可能ですが、それが山だったらどうでしょうか。無事に家まで帰ることはできるでしょうか。それができなければそれはつまり遭難という事態に陥ります。
病気や怪我はトラブルの一例ですが、山で何かあった場合は自力でなんとかするか、そうならないように未然に防ぐ知識やスキルが重要になります。
運良く何事もないと、その重要性にはなかなか気づきづらいかもしれません。街でもまさか交通事故に自分が会うとは思っていませんよね。
一方、山で何らかのトラブルに遭遇し怖い思いをしたことがある方は、このことを身をもって共感できるのではないでしょうか。
よく自分は何も知らなくて山に登っていたな・・・と。
その不安やリスクを極小化するためには、部分的にではなく体系的に山を学んでいくことが必要です。
例えば、登山道が不明瞭な場所を間違えずに目的地までたどり着くスキルはあるでしょうか。
例えば、あなたの仲間が足を滑らせて登山道から転落してしまったときに助けることはできるでしょうか。
例えば、予定通りに目的地にたどり着くことができず、山中でビバークを強いられたときに安全に過ごすことはできるでしょうか。
これらのシチュエーションは、どれも対応できないとそれはつまり遭難という事態に陥り、命の危険にさらされることになります。
JMIA登山講習会はそういった事態に対処するための基本的な知識やスキルを身につけることができる講習会です。